【MaaS】スマートモビリティチャレンジの前身?! 横須賀スカモビ…横須賀市 経済部 企業誘致・工業振興課 YRP研究開発推進担当課長 高橋信一郎氏[インタビュー]

【MaaS】スマートモビリティチャレンジの前身?! 横須賀スカモビ…横須賀市 経済部 企業誘致・工業振興課 YRP研究開発推進担当課長 高橋信一郎氏[インタビュー]
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経済産業省・国土交通省は2019年4月からMaaSなど新モビリティサービスに取組む地域や企業を応援するプロジェクト「スマートモビリティチャレンジ」に取組んでいる。このプロジェクトを作る際に参考にした取組みがあると言われている。神奈川県・横須賀のヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ“スカモビ”だ。

スカモビは民間企業、研究機関、大学、市民などの市内外の人や技術を結集させて高齢者や障がい者でもスマートに生活ができ、おもしろいイノベーションが創出されたり、まったく新しい交通システムなどを横須賀発で国内外へ展開していこうというもの。

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国プロの構成員を集め始動

2018年から5か年計画で走り始めた。事務局は横須賀市、横須賀テレコムリサーチパーク、YRP研究開発推進協議会。1年目の2018年度は推進協議会(会長:中村文彦・横浜国立大学理事・副学長、委員:中村寛・NTTドコモ取締役常務執行役員、原田一之・京浜急行電鉄代表取締役社長、顧問:小泉進次郎・衆議院議員、鈴木茂樹・総務省総務審議官、上地克明・横須賀市市長)を上位会議体に置き、展開戦略タスクフォースと運営タスクフォースで今後の具体的な方向性について検討。

このように国のプロジェクト級の構成員を集め、いち地域の取組みにもかかわらず力の入れ方がずば抜けている。2年目からは具体的な実証を重ねるフェーズに入る。KPIも高く設定している。2022年度末の目標値(2018年度初比)は、たとえばスカモビ企業などの数は200社以上、実証などで行ったスマートモビリティ関連技術、サービスなどの商用化件数を12以上、日本初の実証実験数を8件以上など。

陸海空のモビリティの素地

横須賀は海外との文化交流や軍港などで観光地として有名だが、モビリティ(飛行型モビリティ、陸上移動モビリティ、海洋モビリティ)や情報通信産業(大手企業の研究所がある横須賀リサーチパークYRP)に関しても産業が集積している。

また横須賀は神奈川県南東部の東京湾、相模湾に囲まれた三浦半島に位置する (周辺自治体には横浜市、逗子市、三浦市、三浦郡葉山町、千葉県富津市)。地形は山がちでリアス式海岸であるため坂が多い街だ。京浜急行電鉄(京急)やJRが走っているが、道幅が狭くアクセスしにくいなど移動に問題を抱える。

横須賀市 経済部 企業誘致・工業振興課 YRP研究開発推進担当課長の高橋信一郎氏に今後の動きについて聞いた。

特徴は本気度と支援メニューの多さ。テストベッドとして使って欲しい

---; スカモビの魅力は?

高橋氏; 横須賀は他の地域と比較して、市長が顧問に就くなど強い推進力が大きな特徴です。また支援メニューが多いことや情報産業が集積して大手企業のR&Dが集積しているからこそのネットワークの強さも魅力だと言われます。

横須賀の問題と情報産業をつなぐ役割を市が担いたいと思っています。市が規制緩和を前面に立って進めますので、“テストベッド”として横須賀を使ってもらいたいと思っています。

---; 支援パッケージが7つ。枠組みの構築、実装フィールドの整備、規制にかかわる課題の突破、社会受容性の向上、情報発信・広報、連携や提携の推進、人材育成・確保などかなり充実していますね。

---;今年の動きは?

高橋氏; スカモビは2018年から動いています。これまでは推進協議会を立ち上げて、ある程度絞った構成員で1年かけて方向性を検討してきました。

2019年からはいろいろな民間企業などに参画していただきながらスカモビへの賛同者を集めて、スカモビチームづくりを進め10プロジェクトを本格的に動かしていきます。

---; 10プロジェクトをみると<1>地域の足の効率的な維持・確保モデル実証 <2>全地形対応型次世代パーソナルモビリティの開発 <3>街の中核病院における効率的な移動・送迎システムの実証 <4>公共交通システムの補完、人手不足解消などに資する自動運転バスの開発・実証 <5>限定地域内のマルチモーダルなモビリティシステム実証 <6>スマートモビリティ社会に支えるスマートなインフラ構築モデル実証 <7>あらゆる方々の移動や観光を支援する横須賀MaaSプロジェクト <8>立ち乗り型パーソナルモビリティによる観光周遊実装 <9>観光MaaSアプリ開発による観光周遊実証 <10>ドローン物流による観光支援サービス、と盛り沢山な内容ですね。日本全国の最先端のモビリティ実証が横須賀で凝縮されるような壮大なプロジェクトですので海外からも注目されそうですね。

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《楠田悦子》

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