そして一際注目を集めるのはカワサキ陣営だ。18年ぶりのファクトリーチームとなるKawasaki Racing Teamを結成し26年ぶりの優勝を目指す。ラインナップはWSBK(スーパーバイク世界選手権)で活躍するジョナサン・レイ選手、レオン・ハスラム選手、トプラック・ラズガットリオグル選手の3名。スーパーバイクを席巻している3名での参戦はカワサキの今年にかける想い、本気が伝わってくる。カワサキが唯一鈴鹿8耐を制した1993年に続く2度目の鈴鹿8耐制覇となるのか。
国内4大メーカーによる総合優勝争い以外にも注目しておきたいのがEWCのチャンピオン争いだ。EWCシリーズの最終戦でもある鈴鹿8耐は世界王者の称号をかけたバトルも見ることができる。日本代表となる2チーム、F.C.C TSR Honda FranceとWEBIKE Tati Team Trickstarの活躍にも期待したいところ。
去年鈴鹿8耐で世界チャンピオンになったF.C.C TSR Honda Franceは、トップのTEAM SRC KAWASAKI FRANCEと23ポイント差のランキング3位。鈴鹿8耐では優勝すると45ポイント、さらに予選トップ5に入ればボーナスポイントも与えられるため、逆転でのチャンピオン獲得の可能性が十分に残されている。4メーカーによる総合優勝をかけた戦い、そして世界チャンピオンを決める戦いから目が離せない。《河村大志》