【鈴鹿8耐 基礎編】優勝とシーズン王者争いに注目…激しいふたつの争い

鈴鹿8耐表彰式(2018年)
  • 鈴鹿8耐表彰式(2018年)
  • 中須賀克行選手(ヤマハ、7月11日の公式合同テスト)
  • 中須賀克行選手(ヤマハ、7月10日の公式合同テスト)
  • ブラドル選手(ホンダ、7月11日の公式合同テスト)
  • ブラドル選手(ホンダ、7月10日の公式合同テスト)
  • 加賀山就臣選手(スズキ、7月11日の公式合同テスト)
  • 渡辺一樹選手(スズキ、7月9日の公式合同テスト)
  • ハスラム選手(カワサキ)

7月24~28日に行われる2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会の注目ポイントは、総合優勝争いとEWCシリーズ(世界耐久選手権)のチャンピオン争いの2つだろう。

毎年国内の4大メーカーがしのぎを削る鈴鹿8耐は、去年はヤマハファクトリーが4連覇を達成。そのヤマハにとって今年は特別な大会となる。ヤマハファクトリーチームが使用する「YZF-R1」は今年で発売21周年を迎え、それに合わせて1985年に鈴鹿8耐に出場したヤマハTECH21チームのカラーを復活させた。今回限りの復刻カラーのYZF-R1に中須賀克行選手、アレックス・ロウズ選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手という盤石の布陣で5連覇を狙う。

ヤマハの5連覇を阻止しようとライバル勢も強力な体制で鈴鹿8耐に臨む。ホンダのファクトリーチーム、Red Bull Hondaは7月9日から11日まで行われた合同テストの3日間全てでトップタイムをマーク。最終日はウェットコンディションでの走行となるも、エースの高橋巧選手がしっかり一番時計を記録し、ドライでもウェットでも速さをみせた。国内で強さを見せる高橋選手に、世界を知る清成龍一選手、ステファン・ブラドル選手という強力なラインナップでファクトリー復帰2年目での優勝を狙う。

スズキは最強のプライベーターであるヨシムラを筆頭に勝負に挑む。スズキ陣営のトップであるヨシムラは体制を変更。今年は2007年にヨシムラから出場し総合優勝をもたらした加賀山就臣選手が再加入し、ヨシムラライダー2年目の渡辺一樹選手、スズキの開発ライダーを務めるシルバン・ギュントーリ選手の3名で10年ぶりの優勝を目指す。

そして一際注目を集めるのはカワサキ陣営だ。18年ぶりのファクトリーチームとなるKawasaki Racing Teamを結成し26年ぶりの優勝を目指す。ラインナップはWSBK(スーパーバイク世界選手権)で活躍するジョナサン・レイ選手、レオン・ハスラム選手、トプラック・ラズガットリオグル選手の3名。スーパーバイクを席巻している3名での参戦はカワサキの今年にかける想い、本気が伝わってくる。カワサキが唯一鈴鹿8耐を制した1993年に続く2度目の鈴鹿8耐制覇となるのか。

国内4大メーカーによる総合優勝争い以外にも注目しておきたいのがEWCのチャンピオン争いだ。EWCシリーズの最終戦でもある鈴鹿8耐は世界王者の称号をかけたバトルも見ることができる。日本代表となる2チーム、F.C.C TSR Honda FranceとWEBIKE Tati Team Trickstarの活躍にも期待したいところ。

去年鈴鹿8耐で世界チャンピオンになったF.C.C TSR Honda Franceは、トップのTEAM SRC KAWASAKI FRANCEと23ポイント差のランキング3位。鈴鹿8耐では優勝すると45ポイント、さらに予選トップ5に入ればボーナスポイントも与えられるため、逆転でのチャンピオン獲得の可能性が十分に残されている。4メーカーによる総合優勝をかけた戦い、そして世界チャンピオンを決める戦いから目が離せない。

《河村大志》

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