パワーアンプの使い方、楽しみ方…3ウェイ+サブをマルチで楽しむ!?

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JLオーディオの『VXiシリーズ』。当シリーズには多chパワーアンプが豊富にラインナップされている。
  • JLオーディオの『VXiシリーズ』。当シリーズには多chパワーアンプが豊富にラインナップされている。
  • フロント3ウェイスピーカーを装着している例(製作ショップ:トゥービースタイル)。
  • フロント3ウェイスピーカーを装着している例(製作ショップ:トゥービースタイル)。
  • フロント3ウェイスピーカーを装着している例(製作ショップ:トゥービースタイル)。
愛車のサウンドクオリティを向上させるべく“スピーカー交換”にトライしたというドライバーに向けて、“次の一手”として「外部パワーアンプ」を導入することを強くおすすめする短期集中連載をお贈りしている。第5回目となる当回は…。

ハイグレードなスピーカーレイアウトである、「フロント3ウェイ+サブウーファー」を“マルチアンプ接続”で鳴らす場合のパワーアンプの選び方、使い方について解説していく。

なお当特集は毎回、全国の有名カーオーディオプロショップに協力いただき記事を構成している。今回は、群馬県伊勢崎市の実力店、“トゥービースタイル”の松下さんから訊いた話をたっぷりと紹介していく。

◆合理的にシステムを構築できる
“多chパワーアンプ”がおすすめ!?

ところで前回は、「フロント2ウェイ+サブウーファー」というスピーカーレイアウトを“マルチアンプ接続”で鳴らすときの「外部パワーアンプ」の選び方、使い方を解説した。そこで説明したとおり“マルチアンプ接続”とは、スピーカーユニットの1つ1つにパワーアンプの1chずつをあてがう方式である。

そして今回は、「フロント3ウェイ+サブウーファー」で構成されるスピーカーレイアウトを“マルチアンプ接続”でドライブするときについて考えていくのだが、このときのスピーカーユニットの総数は計7個(サブウーファーが1発だった場合)。つまり「パワーアンプ」の必要ch数は最低でも7ch…。

それでは松下さんに訊いた話を紹介していこう。まずは、何chアンプを使うと良いのか、から教えてもらった。

「いろいろな選択肢がありますが、もっともおすすめなのは“多chパワーアンプ”です。7chもしくは8chタイプを選べば、パワーアンプ1台だけでシステムを完成させられますから。

1台だけですむメリットは多大です。インストールスペースが少なくてすみますし、取り付け工賃も抑えられます。

さらには消費電力を抑えられることもメリットです。台数を増やせばそれなりに電気の消費量も増大しますから。エコカーに乗られている方ならば特に、消費電力は軽視できないと思います。また、今は普通のガソリン車に乗られていても、将来的にはハイブリッド車やアイドリングストップ車、あるいはEV車に乗り替えることもあるかもしれません。システムをコンパクトに仕上げておけば、後々も長く使えると思うんです」

◆物量を投じるアプローチには
それならではの魅力があるが…。

その他の選択肢についても教えてもらった。

「音質にとことんこだわるのなら、究極的には2chアンプ×4台、またはすべてをモノラルパワーアンプで鳴らすというシステムレイアウトに行き着くと思います。高性能な2chアンプを多数使った方が高音質が望めます。しかも、サブウーファーはモノラル(1発)で鳴らすよりもステレオ(2発)で鳴らした方ベストだと思います。その方がサウンドに深みが出ますから。

しかし、このようなシステムレイアウトがあまり現実的ではないことも確かです。ビーウィズのモノラルパワーアンプならば小型でかつ消費電力もそれほど多くはかかりませんが、大型の2chモデルをチョイスする場合には相当にシステムが大がかりになってしまいます。サブウーファーもボックスが2つ必要になるので、それなりにスペースを取ることになりますし。

物量を投じるアプローチにはそれならではの魅力があります。どこまでも理想のサウンドを追求していけますから。しかし、積極的にはおすすめしていないですね。合理的にシステムを構築させるやり方の方が、現代的だと思うんです」

続いては、サブウーファー用のパワーアンプの選び方を教えてもらった。

「パワフルに鳴らしたい場合には、ハイパワーなモノラルアンプを用意するのが良いと思います。または、Hi-Fi的に鳴らしたいのであればフルレンジのパワーアンプを選んだ方が良いでしょうね。ショップに良く相談して、目的に即したモデルを教えてもらうと良いと思います」

◆スピーカーとのマッチングをいろいろと試すのも
カーオーディオの醍醐味!

フロントスピーカー用のパワーアンプの選び方についても訊いてみた。

「もっとも重要なのはスピーカーとの相性だと思います。例えばヨーロッパブランドのスピーカーには表現力の高いモデルが多いのですが、そのようなスピーカーにはやはり、表現力の高いパワーアンプが向いていると思います。

とはいえ、正解は1つではありません。表現力の高いスピーカーに敢えて、サウンドに色付けを加えないタイプのパワーアンプを選んでも面白いですし。そうすることで、スピーカーの個性を際立たせることも可能になりますから。

スピーカーとのマッチングをいろいろと試すのも、カーオーディオの醍醐味の1つです。愛用しているスピーカーにもっとも合うアンプはどれなのかを、じっくりと探してみるのも楽しいと思います」

最後に、スペック的なチェックポイントを教えてもらった。

「定格出力はチェックすべきです。スピーカーの定格入力とのバランスを取る必要がありますから。

それ以外では、“ダンピングファクター”も重視したいですね。“ダンピングファクター”とは、低音再生に際し、音の過度の振動を減少させる制動係数です。“ダンピングファクター”が良いアンプを使用すると、特に口径が大きいスピーカー(ミッドウーファー/サブウーファー)が発する音のキレが良くなり、締まった音色になるんです。

あとは、ボディサイズも考慮すべきポイントだと思います。インストールの合理性も考えるべきですから。

予算と目的を定めて絞り込んでいくと良いと思います。ショップのアドバイスも参考にしながら、楽しみながら選んでいただきたいですね」

“スピーカー交換”をしたその後に、さらなる高音質化を実現させる方法はさまざまある。「3ウェイ+サブ」もそのうちの1つ。いつかはこれにも、ぜひぜひ挑戦していただきたい。その際には、パワーアンプ選びもとことん楽しみ尽くすベシ♪

「パワーアンプ」の使い方、楽しみ方を完全解説! Part5「“3ウェイ+サブ”を“マルチ”で楽しむ!?」

《太田祥三》

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