【三菱 eKワゴン 新型試乗】とにかく実用的なのが、このクルマの本領だ…島崎七生人

三菱 ekワゴン 新型(G 2WD)
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同時デビューの『eKクロス』に対し『eKワゴン』はシリーズ名もルックスもきわめてオーソドックス。とはいえ、決してつまらないクルマではなく、MUJIの良品のようなシンプルさ、あたりのやわらかさが持ち味だ。

とにかく実用的なのが、このクルマの本領だ。

特筆に値するのは運転席まわりの小物入れの豊富さで、助手席側は最上段のトレイ部を入れると3段、センター部分はカップホルダーのみならずトレイとそのさらに下にもポケットを装備、助手席下にはシューズボックス、助手席側ドアには車検証を収めておける専用のポケットも用意される。


カップホルダーはインパネ左右にも用意され、ドアポケットにもスペースがあるから、“カップのコーヒーを飲みながらボトルの水も用意しておく”といったワガママな使い方も可能。ともかく、メガネ、メガネ……と(!)、どこに何を入れたか忘れそうなほど物入れが豊富である。

後席は座面をあえて低めにし、子供や年配の乗員に座りやすくし、クッションの角を削いで乗降性にも配慮。後席はワンレバーでスライド操作ができ後席とラゲッジスペースの調整が図れたり、2WDなら床下に掘り込んだスペースも用意され、利便性を高めている。


MI-PILOT(マイパイロット)の呼称のもと、車線と車間をキープ、渋滞追従完全停止からの再スタートなど先進の安全装備も充実。軽では初となるデジタルルームミラーは、幅広い条件下で液晶モニターで視界が確保できる便利なアイテムだ。

そして走りも快適。搭載エンジンは3気筒のNAでCVTの組み合わせ、試乗車は2WDだったが、エンジン特性が実に扱いやすく、ターボよりもスムースに快適な走らせかたができるほど。乗り味もekクロスのターボ4WDと車重とタイヤサイズの差分で、実用車らしいしなやかな味わいで、ステアリングの保舵力がターボと足並みが揃えば、より安心感の高い走りっぷりが体感できそう……と思えた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

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