【国井律子の乗り物ダイアリー】vol.2 私のおすすめツーリング先、春は絶対「北陸」日本海推し!

何年か前、GW10日くらい前に訪れた兼六園は桜満開! 曇り空の下、風は冷たくスプリングコートでは物足りなかった思い出が……。
  • 何年か前、GW10日くらい前に訪れた兼六園は桜満開! 曇り空の下、風は冷たくスプリングコートでは物足りなかった思い出が……。
  • 富山県屈指の絶景スポット、「雨晴(あまはらし)海岸」は、天候に恵まれればこうして富山湾越しに3000メートル級の立山連峰を望むことができます。
  • 真っ青な空と可憐な花々。北陸=日本の春といった感じでほのぼのしますね。
  • 富山県朝日町には多くのたら汁のお店が建ち並び、「たら汁ストリート」なんて言われ方も!? 県民の秘密をぶっちゃける某テレビ番組でも紹介された「栄食堂」が一番人気のようです。私もこの店行ったことあります!
  • GWの北陸旅が、それはそれは楽しみ。食事の画像を見てはニヤけています。

ツーリングにおすすめな場所は? と、よく聞かれます。「季節によって違う」と私は答えます。

東京に暮らすライダーにとって年中楽しめるのは箱根・伊豆方面でしょうか。夏は北海道、涼を求めたテッパンの旅先ですね。秋は寒くなる前の群馬・長野方面が好きです。ちょっと足を伸ばして四国は内陸の紅葉を楽しむのもすてき。そして今時分、GW前後は日本海! 富山、福井、石川あたり、北陸がおすすめですね~。


厳しい寒さを乗り越えた山々は梅桃桜がいっせいに咲き誇り、風はちょっと冷たいけど日差しはたっぷり春爛漫。日本海といえば鉛色のイメージ? いいえ、春のソレは素晴らしいコバルトブルー。雪残る長野の峠越えを経て、震えながらいただいた富山県朝日町の熱々「たら汁」(タラの旬は冬ですが通年食べられます)、身体にジワッと染みておいしかったなぁ。


北陸のグルメと言えばやはり魚介。甘エビ、白エビ、白ガスエビ(エビ好きです……)、それとホタルイカ! 魚介に飽きたら濃厚でクセになる金沢発祥の「ゴーゴーカレー」。「8番らーめん」の素朴な味わいも大好きです。


食べてばかりではデブッてしまう(笑)! 腹筋にチカラをこめて、体幹をぞんぶんに使って山道を駆け回りましょう。

福井と岐阜の県境、山深い九頭竜湖あたりは高速コーナーが気持ちいい国道158号線。能登半島も海・山・峠とバラエティに富んでいます。クネクネした道に疲れてきたら、ずいぶん前に無料開放された「のと里山海道」を利用して、どこまでも続くコバルトブルーの海沿いの直線をひた走れば気分最高!


さて、今週末からいよいよGWです。10連休! 私はと言うと夫の実家(石川県金沢市)をゴールにあちこち寄り道しながら帰省する予定。家族も一緒なのでオートバイではなくクルマ(キャンピングカー)ですが、行く先々の市場で買った「きときと」(富山の方言で「新鮮」という意味だそう)の魚介、清らかな雪解け水で作られた地酒をくいっと。もちろん春の北陸の、特別感ただよう景色も楽しみたいと思います。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

《国井律子》

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