JTB、未来シェアと提携して「観光型MaaS」を展開

JTBが未来シェアのSAVSを活用して展開する観光型MaaSのイメージ
  • JTBが未来シェアのSAVSを活用して展開する観光型MaaSのイメージ

JTBは3月20日、オンデマンドリアルタイム配車サービス「SAVS(スマート・アクセス・ビークル)」を提供する未来シェアと提携し、SAVSの技術を活かした「観光型MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」を展開すると発表した。

SAVSはタクシー(デマンド型)と路線バス(乗合い型)の長所を融合し、ルートを固定せず人工知能(AI)が需要に応じて乗合車両の配車指示や走行ルートをりアルタイム処理するプラットフォーム。未来シェアは、「SAVS」を使ってAIを活用したデマンド型の乗合いタクシーによる交通課題の解決に向けた実証をJTBと共に、長野県諏訪市や、鳥取県境港市など、外国船が寄港する港や観光地で実施してきた。

両社はこれまでの実証実験のノウハウを活かし、外国船が寄港する港での「クルーズ型MaaS」の推進、大型イベントなど一時的な交通課題に対応することが可能な「イベント型MaaS」の推進、他のMaaSプラットフォーマーと「観光型MaaS」領域の連携、観光客の2次・3次交通のオンデマンド提供で集積されるビッグデータを活用した観光地のマーケティングを展開する。

観光型MaaSは、駅や観光拠点からのラストワンマイルの移動が主体で、短期間、特定エリアで宿泊予約と同時にアクセスも自由に選べるパッケージや、利用期間、区間に合わせた周遊パスの導入、宿泊、食事など、交通以外の観光情報の予約決済もつなぎ合わせることで周遊を促進する。

2019年度中に相乗りタクシーが解禁となる見通しで、未来シェアの持つ「SAVS」を「観光型MaaS」で活用できる。

JTBでは「観光型MaaS」の普及を進める一方で、日常生活や医療・介護などで地域の抱える交通課題にも利用が可能となり、地域住民が利便性を享受できる「MaaS」の普及を目指す。

《レスポンス編集部》

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