低速小型モビリティは、ゴルフカートをベースに開発したシンプルな構造を持つ「Public Personal Mobility」で、用途に応じて人や物を混載した移動や、移動販売車としての利用も想定するなど、多彩なカスタマイズ性を備えている。将来的な完全な自動運転化も見据え、AIによる顔認証登録などのコミュニケーション機能を搭載。会期中は、CES会場内の屋外道路を使ったデモ走行を体験できるイベントも開催した。
ヤマハ発動機の上席執行役員で先進技術本部長を務める藤田宏昭氏は「現在、弊社が中心になって『街並みラボ』というフォーラムを作おり、そこでは最高速度19km/hの低速で走行し、ランドアバウトを使って信号なしで走行できる社会の構築を自治体に提案しています。低コストで自動運転車を導入できれば、多くの車両が投入できて便利さが増し、それは住民の増加へとつながって自治体も潤うようになると思うんです」とPublic Personal Mobility普及への期待感を示した。