2日目のベストタイムは午前セッションの雨が降る直前頃に野尻智紀がマークした1分37秒297。シーズン中はDOCOMO TEAM DANDELION RACING(エンジンはホンダ)で快速ぶりを発揮していた野尻、今回のテストではTEAM MUGEN(ホンダ)の今季チャンピオンカー“王車”である16号車に搭乗してのトップタイムだ。
2日目の2番手タイムは#19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)の1分37秒329、3番手には#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)が1分37秒398で続いた。いずれも今季の自身のマシンで走った強豪、さすがの貫禄というところだが、特筆したいのは4番手の#64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ)である。初日に続いてSF実戦未参戦組のトップタイム、しかも常にタイミングモニターの上位に位置し続ける安定的な速さを示した。このパフォーマンスが来季の実戦シート獲得に結びつくことを期待したいドライバーだ。
F1界の超大物テクニカルパーソン、空力の鬼才とも称されるエイドリアン・ニューウェイ氏はこの日も鈴鹿のピットに姿を現し、息子ハリソンの走りを実際に見守った。ハリソン・ニューウェイは午前セッションにB-Max Racing team(ホンダ)の50号車で出走し、ベストは1分38秒926で12番手(午前午後総合13番手)。このあとニューウェイは、12月9日決勝の日程で富士スピードウェイにて開催されるアジアン・ルマン・シリーズ2018/2019第2戦に“転戦”する模様。