BMW / MINIが乗換放題、月々定額で新車に乗れる「NOREL」の魅力を聞いた!

IDOM(イドム)代表取締役社長、羽鳥由宇介氏
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「四季に合わせてクルマを乗り換える。そんなカーライフを提供できると確信しています」。そう語るのはガリバーの運営会社であるIDOM(イドム)の代表取締役社長、羽鳥由宇介氏。同社は2018年10月1日、これまでのクルマ販売の新しい形として、2016年から開始している「NOREL(ノレル)」に新たにBMWとMINIの新車の定額サービスをスタートさせた。

スタートしてまだ日も浅い中、今回、羽鳥社長にこのサービスのメリットやカーライフを大きく変えるであろう近い将来のロードマップも含めてインタビューを行った。

新車のBMW/MINIに定額(サブスクリプション)で乗れる

昨今では携帯電話や動画配信サービスでは当たり前のようにビジネスを展開している「サブスクリプション(定額)サービス」、これをクルマに転用したのがNORELということになるが、有りそうで無かったそのサービスの発想はどこから生まれてきたのだろうか。

「弊社はこの10月で25年目を迎える訳ですが、元々創業した時の思いとして『クルマはもっと面白いものであるはずだ』というのが根底にありました。例えば、春はスポーツカー、夏はオープンカー、秋はセダン、そして冬は4WD…つまり洋服を着替えたり靴を履き替えるような感覚でクルマを楽しくしたい、という創業者(現名誉会長)の思いからスタートしたのです。マーケットシェアが何%というのも大事ですが、クルマを年に4回乗り換えてもらえればマーケットは当然4倍になる。シェアを奪い合うのではなく拡大することが重要でもっとクルマを気軽に乗れるようなサービスを作るべきだと考えていたわけです」。

一方でこれまではマーケットと商品がマッチするタイミングがなかなか合わなかったようだが、前述した定額サービスの浸透やカーシェアリングなどによりユーザーニーズが多様化してきたことでタイミングを合わせた格好になる。それではなぜ今回新車、それもBMWとMINIを選んだのか。
BMW X6
「中古車に関しては2年前からサービスを展開していますが、その中でお客様から普段乗ることができない高級車など色々なクルマを体験したい、というニーズが上がってきました。当社はBMWとMINIの新車ディーラーも経営している関係もあり、このニーズに応えるならピッタリだろうと今回導入を決めたわけです」と羽鳥社長は語る。

現在NORELの会員数は約3万人、首都圏からスタートし今では沖縄を除き全国展開も行うほど充実してきたがそれでも羽鳥社長は「まだまだ足りない」と言う。

「実際スタートしてみてマーケットからフィードバックされたものも多く反響はかなりありました。海外メーカーが昨年末位から独自の新車定額サービスをスタートしていますが、日本では弊社が最初となります。自動車メーカー様を筆頭に問い合わせも大きいので注目度は高いなと感じています。ただ一般の消費者の方がまだ『クルマを乗り換えられる』という行為自体をまだ具体的に理解しきれていないのでそれをこれからどんどん伝えていきたいなと感じていますし、サイトの改良や電話の問い合わせ対応も常にアップデートしています」。

ライフスタイルに合わせて、いつでも新車を乗り換えられる価値

NORELのサービス
それではこのNOREL、実際ユーザーにとってどのようなダイレクトメリットがあるのだろうか。

「わかりやすく言えば、車両の所有とレンタルのちょうど真ん中辺り。所有権は弊社になりますが使用者はお客様の名前になりますので自由に使っていただけます」。

羽鳥社長によると「通常、クルマを一度新車で購入するとやはり7~8年は乗り換えることが難しい。本来であれば結婚したりお子様が成長されたりなどライフステージが変わるのに合わせてクルマも変えたいところですが、現実的にはハードルが高い。しかしNORELの場合、自分のクルマに近い形で扱いながらも、ある一定期間が来れば新しいクルマに乗り換えることができます。色々なクルマを経験していただくこともできますし、気に入ればそのクルマを購入してもいいわけです」。

NORELのサービス

NORELの新車サービスは最短で5000kmまたは10ヶ月間で乗り換えができるということだが、これまで実施してきたサービスでの評判はどうなのだろうか。

「色々なケースがありますが、実際のお客様でこれからの季節、『スノーボードをするので冬だけ4WDを選ぶ』という方もいらっしゃいます。また今回の新車サービスですが、BMWもMINIもフルラインナップに対応しているので前述したシーズンに合わせてベストなクルマを選ぶことが可能です」。

またBMWとアライアンスを結ぶというのは画期的と感じるが、同社は千葉県でBMWとMINIのディーラーを展開していることもありBMWジャパンとの関係も良好とのこと。

「実際営業しているとわかるのですが、いいクルマ、面白いクルマが多いのです。一方でまだまだ輸入車ディーラーは敷居が高い、ゆえに今回のサービスは『どれか1台を選んでください』ではなく、まずは5000km乗ってみて、その後ライフスタイルや支払いに合わせて気軽に乗り換えることができるのがポイントです。BMWやMINIに限ったことではありませんが、これまで手が届かなかったクルマもこのサービスを使うことで手元に近づけることができます」。

また羽鳥社長は「BMW本社とのやり取りにおいて非常に印象に残っているのは製品に対する自信を持っている、ということでした。BMWは『駆け抜ける歓び』、MINIは『ゴーカートフィーリング』を前面に出しているわけですが、結局その良さは乗らないとわからないわけです。その強い意志を感じましたので、ならば多くの方にたくさん乗ってもらえば結果としてシェアも拡がり、ファンが増えるのではないかと考えています」と語る。
NOREL(ノレル)の料金
また気になる料金に関してはホームページ上で見る限りは一見高そうに感じた。これに関しても羽鳥社長に直撃すると…。

「確かにパッと見た時はそう感じるかもしれませんね。しかしNORELのポイントは自動車保険(任意保険)の対人・対物に加え車両保険まで入っている点。当然自動車税や自賠責保険も含まれていますからトータルのコストで見ると実はお得であることがわかります。もう少し深く言えば、自宅に駐車場があればかかるランニングコストは原則ガソリン代だけなのです。それではリースとの差はどこにあるのか? そう考える方もいらっしゃいますが、リースの場合は自動車保険(任意保険)は含まれないこともありますし、車両自体を長期保有しなければならないのでそもそも色々なクルマに乗り換えることはできません」。

また新車でクルマを購入した場合は7年間位で資産価値がゼロになってしまう可能性もあるが、そもそも前述したように5000kmまたは10ヶ月で乗り換えられるのでその点を心配する必要はない。またもし支払いが厳しいと感じたら、安いコース(モデル)に切り替えられる点も大きなメリットと言えそうだ。

今後の展開予定について

また今後展開予定のサービスということで羽鳥社長からかなり興味深い話を聞くことができた。

それがNORELで契約している車両自体をユーザー間でカーシェアリングできるサービスである。元々IDOMはカーシェアリングの自社開発も進めているが、例えば高級車で月額20万円の支払いが発生していたとする。それ自体は高額だが、週に2回、1ヶ月で8回、使わない時にカーシェアすることで月額10万円はレンタルフィーで戻ってくる、つまり実際に支払う金額が半分で済むというケースもあり得るわけだ。

NORELは前述したように新車の場合、走行距離5000km到達月の月末までが利用期間(5000キロに到達するまで最大10ヶ月まで利用可能)という規定があるが、都市部に住んでいる場合、その距離に到達できるか、という不安もある。しかしカーシェアすることで貸したユーザーが距離を乗ってくれるのでその心配も無くなるわけだ。

また羽鳥社長は「まだ細かいことはこれからですが、車両の引き渡しに関して当事者同士だと不安だ、というのであれば全国のガリバーのお店で行うことも可能ですし、ITを活用してユーザー同士が連絡を取り合う、決済はIDOM側で行うことで免許証の提示なども不要にする仕組みも考えています。その最大の目的は稼働率を上げること。クルマの稼働率を言うのは24時間のうちのたったの数時間程度なわけです。その間も駐車場にクルマは停まっているわけですから、稼働率を上げることでコストを分散することができます。何よりも結果としていいクルマを多くの人が楽しく乗ることができるというサービスが提供できるはずです」と自信を覗かせる。
NORELのサービス
さらに新車のスペシャルプラン以上の顧客に対しては『i8』(ロードスター含む)、Mシリーズを2日または3日無料で貸し出すサービスを開始するそうだ。「記念日など特別な日にぜひ活用してほしい。これもクルマを好きになってもらうきっかけになればいいと思い企画しました」とのこと。

最後に羽鳥社長はこう話す。「私は現在47歳でスーパーカー世代なのですが、そこから下の層になるとクルマもコモディティ化してしまっています。昔は車名で買いに来る人が多かったものですが、最近ではミニバン、とかタイプで買いに来るお客様も増えました。テレビで言えば、ブランドではなく、画面サイズで買うというイメージに近いです。でもそれだと正直ちょっとつまらないですよね。クルマってもっと楽しいしワクワクするものですから、私達もそれをどう伝えるかが使命だと思っています。今回の新車BMW/MINIの定額サービスはBMWやMINIがこんな形で乗り換えられる、という楽しさを打ち出したいと思っています」。

自動車業界は自動運転や「MaaS(サービスとしてのモビリティ)」など加速度的に進化を続けている。一方でそれが現実に実社会に投入されるにはまだ時間がかかるのが現実だ。

羽鳥社長はインタビューの中でも「弊社でもそれらの取り組みは行っているが、クルマの流通に関してはまだまだアイデアや知恵を絞ればすぐに活用できる楽しみ方があると思う」と語ったことが印象的だった。ちなみにNORELで乗り終わったクルマは上質の中古車として市場に流通することなる。それを可能にするのも日本最大の販売網を持っているIDOMだから。新車から中古車までトータルでカーライフをサポートできる体制を持っているからこそ、と改めて感じた。

NOREL公式ページはこちら

《高山 正寛》

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