プジョーが新開発PHV、PSAグループの電動化戦略担う…パリモーターショー2018で発表へ

4WDのハイブリッドシステムで先行

2019年から全ラインナップに電動車を設定

駆動方式がFFの「ハイブリッド」と4WDの「ハイブリッド4」

プジョー3008ハイブリッド4
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4WDのハイブリッドシステムで先行

プジョー(Peugeot)は9月24日、フランスで10月に開催されるパリモーターショー2018において、新開発のプラグインハイブリッド(PHV)パワートレインをワールドプレミアすると発表した。

プジョーは2011年、量産車としては世界初のディーゼルハイブリッド車、『3008ハイブリッド4』を欧州市場で発売。プジョー「3008」をベースに、プジョーが独自開発した4WDのハイブリッドシステム「ハイブリッド4」を搭載していた。

3008ハイブリッド4では、フロントの2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「HDi FAP」エンジンが、最大出力163hpを発生。リアに置かれるモーターは、最大出力37psを引き出す。エンジンとモーターを合わせた最大出力は200hp、最大トルクは51kgmと強力。0~100km/h加速8.8秒、最高速209km/hの性能を発揮する。欧州複合モード燃費は28.57km/リットル、CO2排出量を91g/km。

2019年から全ラインナップに電動車を設定

パリモーターショー2018で初公開予定の新型プラグインハイブリッド(PHV)パワートレインは、3008ハイブリッド4の開発で得られたノウハウを生かして開発。このPHVパワートレインは、プジョーが属するPSAグループの電動化戦略で重要な役割を担う。
プジョー508SWハイブリッドプジョー508SWハイブリッド
PSAグループは2019年から全ラインナップに、EVやPHVなどの電動車を設定する計画。2019年から、PSAグループ傘下のプジョー、シトロエン、DS、オペル、ボクソールが開発する新型車には、EVまたはPHVが用意される予定。PSAグループの5つのブランドには、フルエレクトリックのゼロエミッション車、またはCO2排出量を49g/km以下に抑えたPHVをラインナップし、クリーンモビリティソリューションを追求していく。

駆動方式がFFの「ハイブリッド」と4WDの「ハイブリッド4」

新開発のPHVパワートレインは、駆動方式がFFの「ハイブリッド」と4WDの「ハイブリッド4」の2種類をラインナップ。トランスミッションは、PHV専用の8速AT「e-EAT8」を組み合わせる。

FFのハイブリッドでは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「PureTech」エンジンが、最大出力180hpを発生。フロントに置かれるモーターは最大出力が110hpで、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、225hpのパワーを引き出す。バッテリーはリチウムイオン。蓄電容量は11.8kWhで、EVモードでは最大40km以上(WLTP計測)をゼロエミッション走行可能。欧州市場で重視されるCO2排出量は、49g/km以下に抑える。

4WDのハイブリッド4では、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボPureTechエンジンが、最大出力200hpを獲得。フロントとリアに置かれるモーターは、それぞれが最大出力110hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体のパワーは300hp。0~100km/h加速は6.5秒。バッテリーは、蓄電容量13.2kWhのリチウムイオンで、EVモードでは最大50km(WLTP計測)をゼロエミッション走行できる。CO2排出量は49g/km以下とした。
プジョー508ハイブリッドプジョー508ハイブリッド
走行モードは、EVモード、スポーツモード、コンフォートモード、ハイブリッドモードが選択可能。さらに、ハイブリッド4では、4WDモードが選べる。バッテリーの充電は、標準コンセントでおよそ7時間。急速チャージャーも利用でき、充電はおよそ1時間45分で完了する。

プジョーはこの新開発PHVパワートレインを、『3008』、新型『508』、新型『508SW』の3車種に搭載する計画。欧州での発売は2019年秋を予定する。プジョーは、2種類のPHVは、プジョーのエキサイティングで効率的なドライブビジョンを明確に示すもの、としている。

《森脇稔》

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