はとバスは、「ドライバー異常時対応システム」=EDSS(Emergency Driving Stop System)を搭載した大型観光バス5台を導入、9月22日から運行する。このシステムは、運転手が運転中の体調急変などにより運転を継続することが困難になった場合に、バスを緊急停止させるもの。このシステムでは、運転手自身もしくはバスガイドや乗客などが非常ブレーキスイッチを押すことでバスを緊急停止させ、同時にバス車外に対してホーンを鳴らすとともに、ハザードランプとブレーキランプを点滅させ、異常を周囲に知らせる。導入に先立つ19日、東京都大田区のはとバス車庫内で、報道関係者を対象とした見学・体験会を実施した。ボタンスイッチは、ドライバー用が運転席に1個、同乗者用が2個(天井荷物棚の下)装備されている。ボタンを押すと、車内では赤色のフラッシャーランプが点滅し、ブザーが鳴る。車両は緊急停止し、車外ではハザードランプとブレーキランプが点滅、ホーンの吹鳴により、非常事態を周囲に知らせる。同乗者用ボタンを押した場合は、いたずら対策として、車内での警報からブレーキ作動開始まで、システム解除のために3秒の間隔をおいてブレーキが作動する。ドライバー用スイッチには解除機能が装備される。国土交通省自動車局「健康起因事故発生状況と健康起因事故防止のための取組」(孫引き)によると、2016年度の健康状態に起因する事故報告件数は304件、2013年度と比較して2倍以上になっている。はとバスが導入した車両はいすゞの『ガーラ』で、日野の『セレガ』と兄弟車。ドライバー異常時対応システムは日野車と同仕様だ。
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