スバル フォレスター 新型、ドライバーモニタリングシステムが「Advance」にのみ搭載された理由

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5世代目となる新型「フォレスター」
  • 5世代目となる新型「フォレスター」
  • 安全装備として新搭載された「ドライバーモニタリングシステム」
  • センサーはダッシュボード中央にセットされている
  • ドライバーが着座すると赤外線カメラでドライバーの顔の形状を認識する
  • 赤外線カメラは居眠りや脇見運転などを監視する
  • ドライバーは最大5人まで設定できる
  • 瞼の動きから休憩も促す
  • パーソナライズされた状態
スバルから6月20日発表された新型『フォレスター』。先行予約台数は6月18日までに4119台となり、4割が電動モーターを組み合わせた“マイルドハイブリッド”「e-BOXER」だ。その専用機能として搭載されたのが「ドライバーモニタリングシステム」だ。

このシステムは、ダッシュボード中央にセットアップした赤外線カメラによって、ドライバーの眠気や不注意を警告し、各ドライバーのパーソナルな設定を自動的に調整してくれる「車載用としては世界初となるもの」(スバル担当者)だ。

新型フォレスターの開発責任者を務める布目智之プロジェクトゼネラルマネージャーは、「お客様の中には普段は奥様が使い、週末の買物には旦那様が運転するなど、家庭内でシェアして使う人が多い。そんな時に便利になる機能はないかと議論する中で、人の顔を認識できる技術をパーソナライズ分野で活用することを考えた」と開発の経緯を明かす。

検知には赤外線を活用したことで、昼夜を問わず利用でき、IR対応でなければサングラスをした状態でも認識は可能。ドライバーの瞼の状態を常に監視し、瞼の動きが閉じ気味になったり、脇見などで瞼を検知できなくなるとメーター内のディスプレイと警報音によって危険性を警告。瞼の動きが曖昧になった場合でも休憩を促す注意喚起が行われる。さらに、アイサイトによって先行車がいる状態では、先行車なしの時よりもコンマ数秒程度早めに警告を発するプログラムも仕組まれているという。

パーソナライズ機能については最大5名まで登録が可能。シートポジションやサイドミラーのアングルだけでなく、エアコンの設定温度も登録ドライバーが最後にエンジンを切った時の設定を記憶。再びエンジンをかけた時に自動的にその設定に復帰する。車内温度までそれぞれのドライバーに自動的に合わせてくれる画期的な機能と言っていいだろう。

この機能を搭載しているのは「e-BOXER」を組み合わせた「Advance」のみ。このグレードは唯一2.0リットルエンジンと電動モーターを組み合わせるグレードとなっており、それ以外はオプション設定もされなかった。それは何故なのか。アメリカ市場では2.5リットル車のみがラインナップされ、ドライバーモニタリングシステムもこのグレードに用意されていることから、エンジンとの組み合わせに起因するものではなさそうだ。

これについて担当者は「今回はグレードの設定を嗜好に合わせて4タイプ用意したが、安全を意識する人はエコに対しても関心が高いと想定」したことが理由だという。また、「カメラをダッシュボード中央部にセットしているのは、ステアリングが左右いずれでも対応できるよう配置したもの」とも話す。

ただ、2.5リットル車に本システムが搭載されているアメリカの現状について言及すると「今後、ユーザーからの声で設定車が拡大されるかもしれない」と今後の可能性について答えてくれた。参考までに中国では「e-BOXER」を「INTELLIGENT BOXER」と呼んでおり、ドライバーモニタリングシステムはすべてオプション設定となっているという。
《会田肇》

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