カートリッジ式FCスクーター、台湾のAPFCTが実証実験用車両を展示…FC EXPO 2018

モーターサイクル テクノロジー
APFCTのブースに展示されたFCスクーター。大きさは125ccクラスだが、モーターは250ccクラスの出力だとか。
  • APFCTのブースに展示されたFCスクーター。大きさは125ccクラスだが、モーターは250ccクラスの出力だとか。
  • シートを持ち上げると、後部に水素カートリッジを2本入れるようになっている。
  • 水素カートリッジは差し込んで回転させるとロックできる構造。
  • っこちらがFCスタック。40セルで2.4kWの出力を発生する。
  • 水を電気分解して、水素をカートリッジに充填するサプライシステム。再生可能エネルギーの電力や工場で発生する水素を利用することも検討している。
  • 充填済みのカートリッジが並べられたスタンド。ガソリンスタンドやコンビニエンスストアに置くことを想定している。奥にあるのは50ccクラスのFCスクーター。
バッテリージャパンのブースなら電動スクーターが並んでいると、すぐに理解できる。しかし、見つけたのはFC EXPOのエリア。つまりFCスクーターが日本に上陸したのである。

燃料電池スクーターにはスズキの『バーグマン・フューエルセル』があるが、あれは大型スクーター。台湾のAPFCT(アジア・パシフィック・フューエル・セル・テクノロジーズ)が展示していたのは、普通の125ccクラスと50ccクラスの小さなスクーターなのだ。

バーグマンに比べて小さいのには理由がある。高圧の水素ボンベを抱えるのではなく、小型の水素カートリッジを採用しているからだ。しかも水素吸蔵合金を内部に詰めており、低圧で安全に水素を取り扱えるようになっている。

説明員に話を聞いてみると、このスクーターを含めた小型の水素ボンベを利用した燃料電池システムを、これから台湾で実証実験するそうだ。中国と違い、台湾ではスクーターはまだエンジンを搭載しているモノが主流だとか。そのためハンドリングのいいFCスクーターが登場すれば、普及しやすい土壌とも言える。

このAPFCTの低圧水素ストレージシステムは、水を電気分解して水素を生成し、カートリッジに充填するサプライシステムと、使用したカートリッジと充填済みのカートリッジを入れ替えるためのスタンド、そしてスクーターやセニアカー、ピッキングフォークなどの小型モビリティや小型発電機によって構成されている。

今回、FC EXPOに出展したのは日本のパートナー企業探しのためだとか。以前より燃料電池を利用したモビリティの実現性がグンと高まった感のある今回のEXPOなら、名乗りを上げる企業がいるかもしれない。
《高根英幸》

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