乗用車が先行しているFCEV市場だが、現在、業界が注目しているのはむしろトラックやバスといった大型車両だ。重機や船舶なども今後広がっていく分野とされている。そこで必要となってくるのは用途に見合った大型の水素タンクだ。
「H2 & FC EXPO 水素・燃料電池展」(会期:2月19日~21日)のフォルヴィアブースでは燃料電池他の水素関連技術が展示されていたが、中でも目立っていたのは直径620mm、全長2400mm(2.4m)もある大型のタンクだ。大型トラック用の水素タンクで、容量は420リットル。水素は重さにして17kgほど重点できる。内圧は車載用タンクの標準である70MPaとなっている。
欧州ではEC79、中国のGB/Tの規格認証を得ているもので、国際基準ではUN-R134も取得している。車載用のこのサイズで認証をとっているタンクは世界でもごく少数だ。フォルヴィアでは、すでにEUでの採用実績があり、日本市場でも展開すべく各社と協議、売り込みをしている。R134を取得しているので、日本での認証取得に大きな障害はないとする。
ブーススタッフによれば、EUなどではすでに納入実績があるので、日本への供給も問題はない。法的な認可も含めていつでも市場投入はできる体制をとっているという。