ダイムラーは2月20日、メルセデスベンツ乗用車のドイツ・ジンデルフィンゲン工場内に、次世代の工場「ファクトリー56」を建設すると発表した。
ファクトリー56は、デジタル、フレキシブル、グリーンを重視し、工場で働く従業員に焦点を当てた最新工場として建設されるもの。「インダストリー4.0」に沿う形でデジタル化されるだけでなく、グローバル生産ネットワークの他の工場とも接続される。
ファクトリー56は、2020年の稼働を目指す。メルセデスベンツ乗用車の上級車やEVの生産を開始する予定。次期『Sクラス』や、電動化に特化した新ブランド「EQ」も含まれる。自動運転タクシーも生産する計画。
また、ファクトリー56には、AI(人工知能)やビッグデータ分析、予測的メンテナンスなどを導入。生産計画や管理、品質保証において、高い効率性を追求する。たとえば、既存の生産データの分析を通じて、潜在的な障害を予測し、保守作業を事前に行うことができる、としている。