東京モーターショー2017も5日が最終日。プレゼンテーションやアトラクションで目立ったのがVR=バーチャルリアリティだ。ゴーグルに表示される映像により、仮想現実に飛び込むことができる。
たとえば、トヨタ自動車が燃料電池自動車の可能性を追求したコンセプトモデル『Fine-Comfort Ride』は、ステージ上でのコンセプトカー展示のほかに、VRによるプレゼンテーションを行なっている。ゴーグルを装着してシートに座れば、走っているコンセプトカーに乗っているような体験ができる。
さらに日立グループでは、8人乗りのVRライドが360度立体映像に同期して動作し、ヘッドセットの装着により未来の走行シーンを体感できる。なお体験可能年齢は小学生以上で、小学生は非立体(2D)映像という制限がある。
フォルクスワーゲンでも、クロスオーバーモデル電気自動車『I.D CROZZ』のエクステリアやインテリアをバーチャルに体験できる「VR Experience」コーナーを企画している。フォルクスワーゲンでは、ヘッドマウントギアを用いて動画などを見ることで動く脳波により、その人の潜在意識を読み取り、最適な1台を提案するバーチャルショールーム「Intuitive Car Finder」もある。
カーメイトではチャイルドシート衝突試験をVR体験できる。ドライブ・アクション・駐車監視で使える3WAYカメラ『ダクション 360』を使って、チャイルドシート『エールべべ』の自社設備で衝突試験を撮影した画像から作成したVRだ。
主催者展示の「TOKYO CONNECTED LAB」の「THE MAZE」コーナーでは、VRシステム「PlayStationVR」を最大30台接続し、参加者が同時に未来都市を走行しているかのような共体験を可能にしている。