コンチネンタルは9月14日、ドイツで開催中のフランクフルトモーターショー2017において、自動運転に対応した未来の運転席、「コクピットビジョン2025」を発表した。
コクピットビジョン2025は、自動運転が実用化されていると見られる2025年の自動車コクピットを提案したもの。インテリアを特定の状況に柔軟かつ動的に適応させることができるヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)の幅広い機能が含まれている。
たとえば、格納式のステアリングホイールや、従来のドアミラーの代わりになるミラーディスプレイ、拡張現実ヘッドアップディスプレイ(HUD)が採用される。またドライバーは言葉を発せずに、自分の意思を車両に伝えることが可能になる。
デジタルモビリティ、情報量の急増、モバイル化していくライフスタイルの変容などが要因となり、車内の情報伝達手段に関する要件は高まっている。コンチネンタルによると、従来のディスプレイやオペレーティングシステムは急速に限界に達しつつあるという。そこでコンチネンタルは、自動運転時代に対応し、ドライバーが車内で平常通りにリラックスできるような、まったく新しいコックピットデザインを開発していく。