【インタビュー】 隊列走行のV2Vには5Gの低遅延を…ソフトバンク 先端技術研究部 吉野仁氏

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ソフトバンク 先端技術研究部 担当部長 吉野仁氏
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自動運転やEVなどのブレークスルーによって、自動車が変化しようとしているいま、次世代通信規格「5G」も、実用化に向けた検討が進められている。自動車のブレークスルーとITが通信によって融合したとき、モビリティはどのように変革するのか。レスポンスセミナー「5Gとモビリティ革命」に登壇予定のソフトバンク 先端技術研究部 担当部長 吉野仁氏に聞いた。

■5Gによる潜在的な課題の解決

---:4Gと5Gの違いとは端的に何でしょうか。

ソフトバンク 先端技術研究部 担当部長 吉野仁氏(以下、敬称略):4Gとは違い、社会インフラに利用できることが5Gの特徴です。5Gは遅延が非常に少なく、信頼性が高いので、センサーネットワークを形成するための通信など、何か起こると困ってしまうようなアプリケーションに利用することができます。

---:帯域が広いことのほかに、遅延が少ないことと、信頼性が高いということが特徴で、クリティカルな用途にも使えるということですね。

吉野:その通りです。以下の3点が5Gの特徴として挙げられます。eMBB (enhanced Mobile Broadband・高速大容量)、URLLC (Ultra-Reliable and Low Latency Communications・超高信頼低遅延) と、Massive IoT (多端末同時接続) です。

eMBBについては、例えばYouTubeが高画質になるなど、ダイレクトに効果がわかりますが、URLLCやMassive IoTについては、どう活用するかというユースケースを、通信業界だけでなく、自動車業界とコラボしてこれから一緒に作っていこうと考えています。

総務省の5Gの実証試験が今年度から始まったのですが、他の産業とコラボして社会に訴求するユースケースを証明する、というのが大きなテーマになっています。従来は、例えば4Gの時は、これだけ性能が良いですよというデモをするためだったのですが、5Gからは、何ができるか、それを誰と組んでやるか、がひとつの評価指標になっています。

---:URLLCやMassive IoTを利用した、思いもつかなかった進化や課題解決ができるかもしれませんね。

吉野:はい。それともうひとつ特徴を挙げるとすれば、電池の消費量が少ないことです。LPWA (Low Power Wide Area) という方式です。首都高速の橋脚にセンサーをつけて、セルラーの通信を通じて異常振動のデータを収集しようとしているのですが、首都高速の下にも道があって、車が走っているので、電池の交換はできるだけしたくない。10年15年、できればセンサーが壊れるくらい長く電池を持たせるという利用方法を考えています。

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《聞き手 三浦和也 佐藤耕一》

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