日産 リーフ に乗ってみてわかった「長距離旅行もマンション住まいでもOK」な理由…オーナー座談会

エコカー EV

日産 リーフ オーナー5名が「リーフ愛」を語った。進行はモータージャーナリストの青山尚輝氏
  • 日産 リーフ オーナー5名が「リーフ愛」を語った。進行はモータージャーナリストの青山尚輝氏
  • 日産 リーフ オーナー5名が「リーフ愛」を語った。進行はモータージャーナリストの青山尚輝氏
  • 「リーフでどこまでも走っていきたい」と話す丸山紗友里さんは、サーキット走行も楽しんでいる
  • リーフはスムーズな走りが魅力、と話す三枝広さん
  • 諏訪敏さんはすでに新型リーフも購入予定だという
  • 中村さつきさんは「リーフに乗るようになったら運転する距離が長くなった」と話す
  • マンション住まいの白沢桂一さんは「自宅に充電器がなくても不便は感じない」と話す
  • 進行はモータージャーナリストの青山尚輝氏
『ノートe-POWER』のヒットにより再び脚光を浴びている日産の電気自動車(EV)。人気の理由は、先進感や環境性能の高さや燃費などのランニングコストの経済性だけでなく、モーターならではの胸がすくような加速感にもある。そんな日産EVの原点といえば、もはや代名詞的存在になっている『リーフ』だ。いよいよ9月に新型の発表がせまる中、今あらためてリーフの魅力、そしてEVがある生活にフォーカスする。

今回レスポンスでは、男女5名のリーフオーナーを集めた座談会を実施。2010年の発売から7年、リーフとともに過ごしてきたオーナー達は何を語るのか。

座談会に参加頂いたのは、白沢桂一さん、三枝広さん、中村さつきさん、丸山紗友里さん、諏訪敏さん(仮名)の5名。司会進行はモータージャーナリストの青山尚暉氏。

・白沢桂一さん:2014年式 千葉県在住・マンション 充電器なし
・三枝広さん:2011年式 神奈川県在住・マンション 充電器なし
・中村さつきさん:2011年式 埼玉県在住・戸建て 200V充電器、リーフtoホームあり
・丸山紗友里さん:2012年式 長野県在住・戸建て 200V充電器
・諏訪敏さん:2011年式 神奈川県在住・戸建て 200V充電器

◆どこまでも走っていきたくなる

----:皆さん、リーフが出た割と初期の段階から新車で購入されています。まだEVが一般的ではなかった当時、なぜあえてリーフを選んだのですか?

丸山:もともとは大反対だったんです。けどウチにはソーラーパネルがあるので、エコだからって旦那が「これにしよう」って。私そういうこと何も考えてなくて(笑)でも一度乗ったら「あらなんて素敵なクルマなの!」って私の方がハマっちゃいましたね。

白沢:ハイブリッド車に5~6年乗っていたんですけど、バッテリーがダメになったんです。それは無償で交換してくれたんですが、どうせ同じバッテリーで走るなら、いっそEVにしてしまおうと。

諏訪:私はもう「EVだから」そして「楽しそうだから」。東京モーターショーで見てすぐに予約して、発売前に試乗して、そのままディーラーに行って「これくれ」って。

三枝:一番の理由は新しモノ好きだから、ですね。まだ誰も乗っていないクルマに乗りたかったのもあります。

中村:私はCO2を出さないでクルマに乗りたいと思っていて、ただただエコだから、という理由でリーフに決めたんです。けど乗ったらもう楽しくて…それまでに乗っていたガソリン車よりたくさん乗るようになってしまいました。

----:どうしてガソリン車のときよりもたくさん乗るようになったのでしょうか。リーフのどんな所がそうさせるんですか?

中村:運転していて疲れないし、純粋に楽しいですね。移動しているんじゃなくて、何か遊園地のアトラクションみたいな感じ。赤信号にひっかからないように速度を調節しながら走るとか、そうして電費をよくすればより遠くまで行けるとか。そうこうしていると飽きないんです。できれば日本一周もしたい。

丸山:私も、ほかにガソリン車のミニバンを持っているんですけど、リーフに家族を乗せてどこへでも行っちゃいますね。3泊4日で2800kmくらい、車中泊しながら走ったのが最長です。もう何回充電したかわからないくらいでした(笑)でももっと遠くに行きたいです。

----:リーフでそんなに走ってしまうなら、ガソリン車のミニバンはどういう時に使うんですか?

丸山:近くの買い物だけですね。ヴェルファイアなんですけど…。

諏訪:ヴェルファイアに近くで乗って、リーフで遠くへ!?

----:一般的に言われているEVの使い方とは真逆ですね。

白沢:贅沢ですね(笑)

丸山:そうなんです(笑)でも、やっぱりリーフに乗っている方が楽しいし。ヴェルファイアの時は両親を乗せたりするんですけど、やっぱりリーフが気に入っているので結局、みんなを詰め込んで(笑)

中村:私も、最初は家族に遠出するときは「帰ってこられる保証はあるのか」って反対されました。けど、一度大丈夫だとわかったらそれが成功体験になって、今はどうせ出かけるならリーフが良いって言っていますよ。

◆自宅に充電設備がなくてもOK

----:EVは自宅で充電するのが大前提、という風潮もありますが、白沢さんと三枝さんのおふたりはマンション住まいで自宅に充電器はないんですね。ご苦労はないですか?

白沢:最近のオール電化マンションならEVの充電器もついていますが、買った当時はまだなくて。今も自宅に充電器はありません。

----:それでもリーフを買ったわけですよね?

白沢:はい。出先だけで充電してますね。ですが元々、クルマは週末の買い物やたまの遠出くらいにしか使わなかったので、週末に行くショッピングセンターで充電すれば十分なんですよ。それでも間に合わないときは、自宅近くの日産ディーラーに行きます。

----:では、それほどご苦労はない?

白沢:全く苦労はしていないです。ショッピングセンターはだいたい普通充電なんですけど、大抵2~3時間は居るので、仮に50%から始めても80%以上溜まるので、全然余裕です。

三枝:私の場合も自宅に充電器はないんですが、今は会社に200Vのコンセントがありまして。毎日片道30km、往復60kmの通勤で使うんですが、朝ブスッと差して帰りは満タンで帰ります。ただ、購入した当時はまだ会社にもなかったし、ディーラーさんにも殆どなくて。毎朝ガソリンスタンドの充電器に寄って充電してから出勤する毎日でしたね。

----:外出先での充電環境が良くなったな、充電インフラが拡充したなという実感はありますか?

中村:乗り出した時には、市内に日産のお店と三菱のお店と2か所しかなかったんです。それが今は十数か所。充電器が置いてあるコンビニもどんどん増えていますよね。

三枝:特にファミリーマート。急速充電器があるお店が多くて良いですね。

丸山:買ったばかりの頃は、遠出するときにも高速道路のサービスエリアくらいしかなくて。でも今は道の駅にも増えているので、下道でも山を越えて色んなところに行けるようになったのが嬉しいです。

諏訪:私はよく長野(と神奈川)の往復をしていたんですが、2011年にリーフを買った当時、中央道は「暗黒地帯」だったんですよ。甲府から諏訪湖までの間に充電器が全くない状態。で、ずっと上り坂でしょう。速度を加減してエアコンも切って…そんなことを2013年くらいまでやっていたかな。今はずいぶん楽になりましたよね。

◆どこでも充電ができるという実感
マンション住まいの白沢桂一さんは「自宅に充電器がなくても不便は感じない」と話す
----:皆さん、充電の定額プラン(現在は「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2」としてサービス)を活用していらっしゃいますか?

三枝、丸山、中村、諏訪:使っています。

白沢:私は「ライトプラン」(月額1429円、日産ディーラーの充電器のみに対応。現在は新規受付終了)ですが、リーフを選んだ理由のひとつは、充電が定額だったからということなんです。クルマの選択肢としてはBMW『i3』もあったんですけど、都度充電料金がかかるので。全国にたくさんある日産ディーラーで、しかも定額で充電できるっていうのは大きなメリットだと思いました。

中村:今考えると、よく2011年当時のあの充電環境でEVを買ったな、と思いますよね(笑)日産ディーラーでも営業時間外は使えなかったんですから。今は24時間開放されるようになって、それが充電インフラの大きな転換点だったと感じましたね。

----:コンビニと日産ディーラーがあれば、24時間いつでも安心ということですね。とはいえ、ガソリン車とは違って「こまめに充電しなければいけない」ことについて、とりわけ長距離を走ろうとする時なんかにはネックになったりしないのでしょうか。

中村、丸山:楽しい。

----:充電が楽しい?

諏訪:ラリーをやっているような感じがあるかな。

中村:出先での20分、30分なんてあっという間ですよ。いつも犬を連れているんですけど、ドッグランにも行けないくらい(笑)

----:充電施設でのトラブルなどはありませんか?たとえば先客のプラグインハイブリッド車がいつまでもどいてくれない、とか。

諏訪:高速道路なんかだと、アウトランダーPHEVを充電している方が多いですね。けど、リーフが近づいていくと、だいたいすぐに譲ってもらえますよ。

----:外出先で充電する場合、皆さんは時間ピッタリにクルマに戻るようにしてすか?

白沢:30分や60分充電するときは、スマホのタイマーを使っています。

中村:たいてい時間よりも前に戻っちゃいますよね。

----:それは次に充電する方への配慮、ということですね。

◆サーキットに行かなくてもモータートルクはあると嬉しい
サーキットも走る丸山さんのこだわりは、“ツライチ”のタイヤ&ホイールだ
----:皆さんリーフとの生活を楽しんでいらっしゃるのが伝わってきます。走りや乗り心地、居住性など、クルマ本来の性能の部分についてはいかがですか?

丸山:いつも後席に子ども2人と旦那が3人で乗っていますけど、いびきをかいて寝てます(笑)それくらい乗り心地は良いですよね。あとは、普段だけじゃなくてサーキットでもリーフを使っているんですが、コーナリングが安定していて、立ち上がりもすごく良くて。やっぱり低重心だからですかね?

諏訪:あれだけ車高落としていればね(笑)

中村:私はずっと高速道路の合流が苦手だったんですけど、リーフは加速が良いので怖くなくなりました。それまではすごーーーく(車間が)離れていないと合流できなかったのが、今は普通に入れます。だからサーキットに行かなくてもモータートルクはあった方が良いです(笑)

諏訪:峠を走っても曲がりやすい、加減速が非常に良くてノーマルでも十分楽しい。ちなみに、もう6年経って7万km走っていますけどブレーキパッドを替えたことがありません。

中村:私ももうすぐ9万kmですけど、まだまだ大丈夫。

----:ブレーキペダルを踏まないということですか?回生ブレーキを使うから?

諏訪:今、ワンペダルとか、e-POWERドライブとか話題になっていますけど、リーフオーナーなら皆、普通にやっていますよね。けどディーラーの整備士に「もっとブレーキ踏んでください」と言われちゃいました。あとは、バッテリーのへたりは当然あるけれど、ほかに壊れるところがない。

中村:そうそう、車検の時もワイパーゴム取り替えるくらい(笑)

白沢:私はこれから車検なので、楽しみです。

三枝:走りでいうと、実は納車されてすぐにタイヤと車高調を交換してしまったので、ノーマル状態の乗り心地がわからないんですが…コーナリングは全然ロールしないし安定感がありますよね。今まで乗っていたクルマでロールしないのはGT-Rくらいでしたが、それに匹敵する操作性の良さがありますね。逆にリーフの方がスムーズかもしれない。

◆新型リーフは「初ガツオ」
諏訪敏さんはすでに新型リーフも購入予定だという
----:いよいよ新型リーフが登場します。走り、航続距離、デザインなど色々な情報が飛び交っていますが、期待感というのは感じていますか?

丸山:試乗してみてすごいと思ったら、ガソリン車を売って2台ともリーフにしちゃいます。もう1台も黒で、同じような感じにしようかなって思っています。

中村:価格やバッテリーの容量、航続距離を見てからですが多分、ハンコを押します。私はエコな人間として、日産を応援したいと思っていて。リーフっていうクルマを、あのタイミングで世の中に出してくれた日産に「イエス」と言いたい。だから次のリーフにも「イエス」です。

白沢:私はまだ買って3年なので、車検を取って様子を見ます。航続距離は伸びるのでしょうけど、現状でもリーフを使うのは近場の買い物くらいなので、バッテリー的には十分ですしね。ただ新しいデザインは気になります。

三枝:今のリーフはもう6年半。バッテリーもへこたれてきているんですけど、通勤が一往復ノン充電で出来る限りは、私は今のままで乗り続けます。先進技術とか新しい装備というのは確かに魅力ですけど、これまで私がのってきたクルマもそんなに先進性があるクルマではなかったので(笑)それよりは、まだまだあいつでエコを続けようかと。

諏訪:私はすでに9月6日の13時に日産ディーラーに予約を入れていますよ。「カタログもいらないから、すぐに買わせてくれ!」って。

----:実物を見ずに、乗らずにもう決めているんですね!

諏訪:今乗っている初期型だって、カタログは後からもらいましたしね(笑)まあ、「初ガツオ」みたいなものですよ。理由は単純です。「初ガツオ」なんだから買わないでどうするんだ、って。

◆オーナーの思いがEV文化を作る
進行はモータージャーナリストの青山尚輝氏
リーフを選んだきっかけは“5者5様”だが、その満足度を聞くと今回のオーナー全員が「100点満点」と口をそろえた。進行をつとめた青山氏も、「僕は色々なクルマを評価する立場にあって、色々なオーナーさん達と話す機会もあるが、曇りなく“100点”と答えられるものはなかなかない」と驚きを隠せない様子だった。

一般的には充電インフラの拡充や、一充電での航続距離がEV普及への課題とされているが、それを不便と感じているオーナーはおらず、むしろ「コンセントさえあればどこへでも行ける」「日常のコストやメンテナンス費用が安い」など、EVであることのメリットがそれらを遥かに上回っているというのが今回の座談会で得られた印象だった。

すでに新型の購入を予定している人、まだこれからも現在の“愛車”に乗り続けたいと語る人、どちらにも共通していたのは「これからもリーフに乗り続けたい」という思いだ。「運転することの楽しさに気づいた」「もっと遠くまで走りたくなった」など、リーフを運転して、あるいは所有したことで生まれ、育った愛着は、揺るぎないリーフの価値と言えるだろう。そして、こうした愛あるオーナー達の思いや声が、これからのEV文化を作って行くのだと感じさせた。新型リーフの登場は9月。その“肩”にのしかかる期待は、決して小さくない。
今回集まったオーナー5名のリーフ。純正そのままからサーキット仕様まで、5者5様だ
◆日産 リーフ 詳細はこちらから
《聞き手:青山尚輝、まとめ:宮崎壮人》

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