【新聞ウォッチ】日産・ルノー・三菱自連合、ゴーン会長「世界制覇の野望」実現か

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年7月28日付

●稲田防衛相辞意、日報問題で引責、次官、陸幕長も辞任へ(読売・1面)

●蓮舫代表辞任表明民進党内求心力低下で(読売・1面)

●新シビック披露、6年ぶりに投入(読売・8面)

●世界販売VWを抜く、上半期、日産・ルノー・三菱自(朝日・11面)

●EV開発協業加速へ、欧州・アジア排ガス規制強化に対応(毎日・7面)

●アルプス電気とアルパイン統合(産経・10面)

●ベンツのリコール日本で最大4万台、近く通知へ(東京・7面)

●EV迫る主役交代、部品や素材、開発加速(日経・13面)

●日産、純利益1%減少、4~6月、米で販売経費増(日経・13面)

ひとくちコメント

日産自動車と仏ルノー、それに新たに傘下入りした三菱自動車を合わせたグループの2017年上半期の販売台数が世界全体で過去最高の526万台を超え、昨年トップだった独フォルクスワーゲン(VW)を抜いたという。

トヨタ自動車は、きょうにも販売台数を発表する予定だが、日産・ルノー・三菱自連合が半期ベースで世界のトップに立つ公算が大きくなってきた。

日産の発表によると、ルノーと三菱自動車を合わせたグループの世界全体の販売台数は、1月から6月までの上半期で前年同期比6.9%増の526万8079台。昨年1年間の世界販売でトヨタ自動車を抜いて世界トップとなったVWは、0.7%増の515万5600台で上半期の時点でVWを上回ったという。

きょうの各紙も「日産三菱ルノーVW抜く、上半期世界販売初の首位か」(毎日) などと、総合面や経済面で取り上げているが、なかには「世界一」(東京)との見出しを掲載した紙面もある。

昨年、三菱自を傘下に加えたことが販売台数の増加に寄与したとみられるが、カルロス・ゴーン会長も「引き続きアライアンスのスケールメリットを生かし、シナジー効果をもたらす」などの談話を発表した。

思えば、三菱自の再建に並々ならぬ意欲を示したのは、1999年に再建のため日産入りしたゴーン氏が執念を燃やし続ける「覇権への野望」を成し遂げるラストチャンスでもあった。それがわずか半年余りで世界の頂点に立つという「世界制覇」の夢が実現することになるわけだが、真夏の夜空を華麗に彩る打ち上げ花火のような一瞬の陶酔に終わらなければいいのだが……。

《福田俊之》

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