【新聞ウォッチ】ホンダの埼玉・狭山工場でウィルス感染、生産ライン停止の被害も

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ホンダ狭山工場(本田技研工業埼玉製作所)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年6月21日付

●豊洲移転築地は再整備、5年後市場「両立」小池知事表明、具体像は示さず(読売・1面)

●日米韓連合と優先交渉、東芝メモリ売却、最終調整(読売・1面)

●MRJ新規受注難航、パリ航空ショー(読売・8面)

●車におまかせ、自動ハンドル(読売・8面)

●トヨタの期間従業員、特別休暇制度導入へ、正社員と同意水準(読売・8面)

●東証、今年最高値(朝日・7面)

●「社長再任」反対を推奨、三菱自提案、米助言大手、投資家に(毎日・7面)

●米GM、さらに一時解雇、1000人、中型セダン販売不振(産経・10面)

●木村拓哉さん追突事故(東京・24面)

●クルマ産業はどこへ、製造業かサービス業か(日経・1面)

●サイバー対策、世界で底上げ、大規模被害、再発の可能性(日経・8面)

●米テスラ、上海に巨大工場「最終調整」米メディア報道(日経・18面)

ひとくちコメント

きょうの全国紙の1面トップ記事は見事に二つに分かれている。都議選告示を前に東京都の小池百合子知事が、中央卸売市場を築地から豊洲に移転させた上で、築地も5年後をめどに再開発する方針を表明。きょうの読売。産経、日経の3紙が「豊洲移転 築地は再整備」(読売)との大きな見出しで1面トップ報道。

他方、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画で、文部科学省が、安倍晋三首相側近の萩生田光一官房副長官が昨年10月、文科省に「総理は『平成30(2018)年4月開学』とおしりを切っていた」と手続きを急ぐよう求め、学園の事務局長と同省課長を引き合わせる考えを伝えていたことが記された文書を公表。きょうの朝日、毎日、東京の3紙が「加計ありき鮮明、萩生田氏『総理が期限』」(毎日)などのタイトルで1面トップ記事として伝えている。

もっとも、スポーツ紙のトップは「豊洲移転」でも「加計問題」でもない。「キムタク」の愛称で知られる元SMAPの木村拓哉さんが運転する乗用車が東京都調布市仙川町の都道交差点付近で、信号待ちをしていた男性のバイクに追突したというニュースを大きく取り上げている。

「考え事をしていてブレーキを緩めてしまった」そうで、バイクは弾みで前方の乗用車に衝突したが、けが人がなかったのは不幸中の幸い。ちなみに、愛車の車種はアメ車のハマー『H2』。テレビCMでおなじみのトヨタ『カローラ』ではなかったという。

もう一つ気になる話題といえば、世界を揺るがした5月の大規模なサイバー攻撃から1か月。きょうの日経が、国際刑事警察機構のサイバー犯罪対策拠点のトップを務める中谷昇総局長のインタビュー記事を掲載。「被害の再発に警鐘を鳴らし、対応が遅れる国の支援を急ぐ考えを強調した」という。

そんななか、紙面では取り上げられていないが、ホンダの埼玉県狭山市にある「埼玉製作所」の狭山完成車工場内のコンピューターがウィルスに感染され、完成車の生産ラインが一時停止したとの情報もある。

ウィルス感染の被害で生産がストップしたのは6月19日とのことだそうが、ホンダでは目下、被害状況を確認中で、きょうにも全容を明らかにするという。自動車関係者にとっては、豊洲移転や加計問題より一番気掛かりな話題でもある。

《福田俊之》

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