大井川鐵道(静岡県)はこのほど、E31形電気機関車の営業運転に向けた整備にあわせ、車体の塗色に関するアンケートをツイッターで始めた。
E31形は西武鉄道が4両導入した電気機関車。このうち3両は2010年、大井川鐵道が譲り受けた。これまでは車両の入替作業用として使われていたが、このほど営業運転に向けた整備が始まった。2018年度中には営業列車をけん引する機関車として稼働する見込みだ。
アンケート調査はツイッターの投票機能を使用。「現状のまま(西武カラー)」「EF65国鉄特急色」「EF81国鉄色、西武E851色など」「上記のミックス(車両ごとの塗り分け)」の4択になっている。投票数は5月10日13時17分時点で5920票。残り時間は5日だ。
EF65形電気機関車の国鉄色は濃い青をベースに前面の下部のみクリーム色を入れていたが、寝台特急のけん引に対応した車両は塗り分けを変更しており、「特急色」と呼ばれていた。このほか、EF81形電気機関車の国鉄色はピンク1色、西武鉄道のE851形電気機関車は赤とクリームの2色を採用していた。
E851形の後に製造されたE31形もE851形と似た塗装だが、E851形に比べクリーム色で塗られている部分が多くなっている。他の塗装を採用したことはなく、大井川鐵道が譲り受けた3両も西武鉄道時代の塗装のままだ。
大井川鐵道はE31形の営業運転に向けた整備について、5月2日に「原則としてカラーリングはクリーム色に朱色の帯、西武時代オリジナルのままで運用予定」と発表していた。同社によると、この発表自体に変更はないが「鉄道ファンの皆さんの意見も少し聞いてみたいと思った」という。