100万円のきっぷ! 純金製の切符だ。「大鉄史上初、こんな高額きっぷ見たことなし」と謳うのは静岡県島田市に本社をおく大鉄=大井川鐵道だ。2025年に創立100周年となる大井川鐵道は、記念商品を続々と企画している。
大井川鐵道は2025年3月10日、創立から100周年の節目を迎える。メモリアルイヤーに大井川鐵道は「初めてのこと、おもしろいことにどんどんチャレンジしていく」という。1月14日に100周年記念商品・企画の第1弾として、今までにない高価格帯商品を発表した。
「純金製100万円きっぷ」は大井川鐵道オンラインショップ限定の商品で、すでに1月10日から予約を受け付けている。重量感のある純金製きっぷの販売価格100万円には消費税を含み、送料は別。来年の2026年3月31日まで有効、大井川本線の電車、SL列車(自由席)が乗り放題になる。ただしTrain Dining オハシ、夜行列車など特別企画列車には乗車はできない。きっぷはシリアルナンバー入りで、完全受注生産。注文してから手元に届くまで 4~5週間の時間がかかるそうだ。
100周年記念商品・企画第1弾として100万円きっぷのほか100周年記念コイン(1万円、消費税込み、送料別)、記念腕時計(4種類、3万2000~3万5000円、消費税別、送料込み)、名刺乗車券(1セット100枚、1万2000円、消費税込み、送料別)が販売中で、100周年記念ツアーが予告された。
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大井川鐵道年表
1925年:大井川流域の木材搬出と大井川水系に建設する水力発電所などの建設資材輸送を主目的に創立
1927年:金谷~横岡(現在は廃止)6.5kmで鉄道事業運営開始
1928年:乗合自動車を新金谷駅~宮崎町経由~島田七丁目で運転開始
1931年:金谷~千頭(大井川本線)39.5km全通。
1949年:本線を全線電化、SLを廃止
1970年:千頭~川根両国(1.1km)で小型SLを使っての遊覧運転を開始
1976年:全国の鉄道事業者に先駆けてSL列車の動態保存、営業運転を大井川本線で開始
1990年:日本唯一のアプト式鉄道(アプトいちしろ~長島ダム)1.5kmが開通。90パーミルは日本の普通鉄道で日本一の勾配
2014年:アジアで初、きかんしゃトーマス号運転開始
2018年:新金谷駅駅舎が国の登録有形文化財に登録
2020年:「五和」→「合格」へ駅名を改称