東武特急 500系リバティ 試乗…軽快さと機動力でシレッと運ぶ

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東武500系リバティ試乗会(浅草→東武日光、3月10日)
  • 東武500系リバティ試乗会(浅草→東武日光、3月10日)
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  • 東武500系リバティ(南栗橋車両管区)
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100系スペーシア、200系りょうもう といった東武特急ラインナップに、新たに加わる500系リバティ。3両基本編成とし、柔軟性・機動性・順応性などを兼ね備えたルーキーが3月10日、一般ユーザーやメディアを乗せて、フレッシュな走りを見せてくれた(写真10枚)。

「業務連絡、9922列車、場外で回送待ち。これより3番に入線です」「お待たせしました。3番ホームに入る電車は、団体専用列車です」

東武浅草駅3番ホーム、9時20分過ぎ。白いLEDヘッドライトを3つ灯した東武500系 6両が、第5編成を先頭にして入線。ドアが静かに開き、試乗を心待ちにしていた乗客や大きなカメラを抱えたメディア、ジャーナリストたちを乗せ、9時半にゆっくりと浅草駅を発った。

「新型特急リバティ試乗体験ツアーに参加いただき、ありがとうございます。東武日光には11時17分に到着します。次は北千住にとまります。北千住では、すべてのドアが開きます」

浅草から北千住にかけては、急カーブや分岐器が多く、細かな加減速が強いられる。この500系は、床下からのモーターの音もあまり聞こえてこない。モーター付きの6号車の座席に座ると、標準長のレールのつなぎ目を車輪が転がるときのゴトンゴトンゴトンゴトンという音が車内に響く程度。たまに、大きめに入れた力行のときに、床下から軽くモーターが回る音が聞こえてくる。加速感は100系スペーシアよりもクイックで静か。分岐器の多い区間も力行・制動を繰り返すが、前後の揺れは感じない。

「車両部設計課の川上です。この500系は、26年ぶりの新型特急車両。4月21日ダイヤ改正からの運行開始を前に、この車両の魅力を感じてもらいたいと思います。これから、500系リバティの開発コンセプト、外観・車内のデザイン、サービス機器、おもな搭載機器を説明します」

「この500系は、速達性・快適性を兼ね備えた車両で、駅で分割併合が可能な車両。春日部・東武動物公園、下今市などの駅で分割・併合することで、乗り換えなく、シームレスで快適な移動を実現させます」

500系リバティ試乗列車は、荒川を越えると80km/h前後で走る。車両設計担当者は「力行時の床下からの音や振動はかなり低減されている。重量や出力は100系とさほど変わらないが、フルアクティブサスペンションによる走行安定性は、100系と比べるとすぐにわかってもらえるはず」と話していた。

「カーブ進入時の横揺れや、曲線から直線へ移るときの揺れ戻りなどをこのフルアクティブサスペンションがおさえてくれる。テストで、フルアクティブサスペンション制御を切って走らせたこともあるが、その違いは体感できる」

100系スペーシアに乗り慣れているせいか、当たり前のようにあったスペースがないことに気づく。100系3号車にある販売カウンターだ。50歳ちかい中高年記者は、女性スタッフとひと言ふた言、一方的に話しかけ、大きな窓に映る車窓を見ながらビールをグイッが常だった。こうした空間が省略されたのも、ビジネスや観光、普段使いにも使える車両という性格からか。

東武では、都心直通の通勤型電車もニューカマーが登場する。日比谷線直通を担う70000系だ。現在、近畿車輛から東武へ次々と渡っている。野田線方面へ向かう500系リバティが分割される春日部駅には、70000系の準備と思われる7両編成停止位置が新設されていた。
《大野雅人》

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