【ダカール2017】大会をほぼ完全制圧してのプジョー1-2-3…首脳語る「誇りに思える結果」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ

1-2-3フィニッシュを喜ぶ「チーム プジョー トタル」のメンバー。
  • 1-2-3フィニッシュを喜ぶ「チーム プジョー トタル」のメンバー。
  • 優勝したペテランセル組の「プジョー 3008 DKR」。
  • 南米の大地に勇躍した「プジョー 3008 DKR」。
  • 優勝したペテランセル(右)とコトレ。
  • 惜しくも2位だったローブ(右)とエレナ。
  • 3位に入ったデプレ(中央右)は、2輪時代に何度も優勝を争ったマルク・コマ(同左=現在は主催者側の2輪ディレクター)と笑顔で語り合う。マシン左がコ・ドライバーのキャステラ。
  • 残念ながらリタイアに終わったサインツ。
  • チームはドライバーたちを全力で支え続けた。
現地14日に終了した「ダカール ラリー 2017」(開催国は南米のパラグアイ、ボリビア、アルゼンチン)。2年連続となる4輪総合優勝を1-2-3フィニッシュの圧勝で飾ったプジョー勢の面々が、喜びの声を寄せている。

かつて1987~90年、アフリカ開催時代のダカール ラリーで4連覇を成し、最強を誇ったプジョー。当時のドライバーにはアリ・バタネンやユハ・カンクネンがおり、現在はFIA会長であるジャン・トッド(後年のフェラーリF1監督)が指揮を執っていたことでも知られる。

その名門プジョーがダカールに四半世紀ぶりとなるワークス参戦を再開したのは2年前、2015年大会であった。復帰即の総合優勝こそ叶わなかったが、昨年(2016年)、26年ぶりとなる総合優勝を達成。そしてニューマシン「3008 DKR」を投入した今年は2位と3位も占めて1-2-3フィニッシュと、より磐石な強さを見せつけての2連覇実現で、トッド時代の覇権が再確立されたことを印象づけた。

もちろん現在の各陣営の参戦規模やコミットメントレベルを考えれば、勝って然るべし、といえる状況にあるとも思うが、それを実際の結果に、しかも1-2-3フィニッシュへと結実させるのはやはり至難である。陣営は過酷な環境下で複数のマシンを同じレベルで仕上げ続けなければならないし、ドライバーたちは激しく優勝を争いつつも“看板を背負う”自覚をもち、同門対決による自滅敗退というような事態は回避しなければならないのだから(もっとも現在のプジョーの経験豊富な面々からは、自滅シナリオはあまり想像できないが)。

プジョー・スポールのディレクター、ブルーノ・ファマンは「3台がポディウムに上がったことは素晴らしい結果であり、プジョーと、プジョー・スポールのスタッフ全員が誇りに思っていい結果だ。(現場の)メカニックやクルーだけでなく、ファクトリーのスタッフに至るまでチーム全員がいい働きをし、一丸となって取り組んだことが素晴らしいリザルトにつながった」と語り、満足そうに今大会の勝利を振り返っている。

そしてプジョー 3008 DKR のステアリングを握った4人のドライバーたちの談話は以下の通り。

優勝したペテランセル(右)とコトレ。
優勝したペテランセル(右)とコトレ。

優勝:ステファン・ペテランセル(2輪6回、4輪7回、計13回のダカール総合優勝)
「手強いチームメイトたちだけでなく、他のチームのドライバーとも厳しい戦いになったと思うが、最後までフェアな戦いだった。なかでも僅差だったセバスチャン(ローブ)との争いは、高い緊張感のなかで楽しくドライビングができたと思っている。彼は非常に速く、また上位を争う経験が(WRC=世界ラリー選手権時代から)豊富なので、ひと筋縄ではいかない相手だった。プジョーにとっては最高の結果であり、このような素晴らしいマシンに恵まれたことを本当に嬉しく思っている」

惜しくも2位だったローブ(右)とエレナ。
惜しくも2位だったローブ(右)とエレナ。

2位:セバスチャン・ロ-ブ(WRCで2004~12年に9年連続チャンピオン)
「チームにとってはこれ以上ないリザルトだ。自分もスタートからフィニッシュまでしっかり首位争いに加わることができた。序盤で小さなエンジントラブルに見舞われた後は、常に攻めの姿勢で取り組んだよ。終盤のパンクは残念だったが、(天候不順等で)波乱の展開を2位で終えることができ、いいイベントになったと思っている」

3位に入ったデプレ(中央右)は、2輪時代に何度も優勝を争ったマルク・コマ(同左=現在は主催者側の2輪ディレクター)と笑顔で語り合う。マシン左がコ・ドライバーのキャステラ。
3位に入ったデプレ(中央右)

3位:シリル・デプレ(2輪で5回のダカール総合優勝を経験)
「4輪で初めてダカールラリーの表彰台に上がることは、自分のキャリアの新しい幕開けのような感じだね。完璧な走りをしてくれた素晴らしいマシンのおかげだ。さらに上を目指すためには、どんなタイプの道でも速くなれるよう努力を続けていかなくてはならない。そのためにデビッド(キャステラ=コ・ドライバー)と私は、どんな作業にも取り組むつもりだ」

残念ながらリタイアに終わったサインツ。
残念ながらリタイアに終わったサインツ。

リタイア:カルロス・サインツ(1990、92年のWRC王者。2010年ダカール4輪総合優勝)
「プジョーの素晴らしい成果を嬉しく思う。(昨年に続き)再び勝利を果たしたステファン(ペテランセル)とジャン・ポール(コトレ=コ・ドライバー)のふたりにおめでとうと言いたい。私も序盤はいいペースで走っていたんだが、格段の進化を見せたプジョー 3008 DKRのポテンシャルを活かし切ることができずにリタイアしてしまったことは悔しく思っている」

今大会、プジョー 3008 DKRは実施された10のステージのうち、9つで勝利を収めた。ローブとダニエル・エレナ(=コ・ドライバー)の組が最多でステージウイン5回。そしてペテランセルとコトレの組が同3回、デプレとキャステラの組もステージ1勝を挙げている。プジョー勢はまさに2017年大会のダカールをほぼ完全制圧したといえるだろう。
《遠藤俊幸》

編集部おすすめのニュース

特集