ホンダは、今年、日本市場に復活させる『シビック』シリーズ3タイプのプロトタイプを出展した。セダン、ハッチバックおよび「TYPE R」で、いずれも日本では初公開となった。併せてこれらの発売時期を今夏と公表した。
シビックは1972年にホンダの主力小型車として発売され、これまでの世界累計販売は約2400万台に達している。ホンダ車では最多であり、同社を代表するグローバルモデルに成長している。しかし、国内向けはセダン市場の縮小などにより、セダン(ハイブリッド車)は2010年12月、TYPE Rは11年3月に販売を休止、その後、TYPE Rの限定数量販売のみを行ってきた。
今回の復活では、TYPE Rも限定ではなく通常の販売とする。諸元の詳細は明らかにしていないが、セダンとハッチバックは、海外で高出力と低燃費が評価されている1.5リットルの直噴ターボエンジンを搭載する。
生産はハッチバックとTYPE Rは英国工場、セダンは日本の寄居工場(埼玉県寄居町)で行う。国内へのシビック投入について、日本本部長の寺谷公良執行役員は「ボリュームゾーンの商品ではないが、クルマ好きの熱い方へと是非投入したかった。当社の個性を象徴する商品群であり、ホンダブランドを輝かせる象徴にもしたい」と話した。