富士重工業(スバル)の吉永泰之社長は11月2日の決算発表会見で、米国の新車市場について「8月から10月まで連続で全需はマイナスになった。全需についてはピークアウトしたのだろうと見ている」と述べた。
市場では「各社ともインセンティブを相当積んで販売している。とりわけセダン系は厳しい。今後については楽観できない状況にある」と、警戒を示した。
そのなかで同社は米市場で10月まで59か月連続と、ほぼ5年に渡って前年同月実績を上回っている。吉永社長も「勢いは衰えていない」と評価する。11月からは新たに「インプレッサ」の現地生産にも着手、慢性的な品薄の改善にもつなげる。
もっとも、市場に陰りが出ているだけに「これからが非常に大切」とし、利幅を崩さないのが特徴の「スバルのビジネスモデルをしっかり守っていきたい」と、引き締めている。