日産自動車は11月2日、コンパクトカー『ノート』の一部改良を機に、エンジンで発電した電気を使ってモーターだけで駆動する電動技術「e-POWER」を搭載したモデルを新たに設定し、発売した。
e-POWERの開発を担当したパワートレイン技術開発部の仲田直樹パワートレイン主管は「コンパクトカーの常識を超えた新しい走りがe-POWERの大きな特徴」と強調する。
というのも「アクセルで減速操作もできる」からで、「とにかくブレーキの踏み回数が減る。これは街中でかなり扱いやすい車になると思っている。通常のガソリン車のアクセルを戻した時の減速度は0.05G程度で、それに対してe-POWERは約3倍の減速度を造り込んでいる。アクセルペダルを戻すだけでほとんど止まれるところまでいけるというのが特徴的」と仲田氏は解説する。
この仕組みは日産の電気自動車『リーフ』でも採用しているが、「リーフはブレーキランプが付かない範囲でしかやっていない。今回は、リーフを超える減速度までやっている」という。
ちなみに法規上、0.1G以上の減速度になるとブレーキランプを点灯しなければならない。そこで気になるのがe-POWERのブレーキランプ点灯だが「車が減速していることを知らせるのがブレーキランプなので、車がちゃんとGを発生したタイミングではほぼつけている」とのことだ。