ホンダは9月13日、4月の熊本地震での被害から同日までに全面的に復旧した熊本製作所(熊本県大津町)を報道関係者に公開した。
同製作所はホンダの国内唯一の二輪車工場であり、汎用製品や四輪車部品なども生産している。地震によって建屋や設備が損壊し、4月14日から5月の大型連休まで全面的に生産を停止した。その後、海外向け二輪部品や汎用製品、主力の二輪完成車と段階的に生産を復旧、8月下旬にはほぼ通常の稼働状態に復帰していた。
同日は八郷隆弘社長や蒲島郁夫熊本県知事らも工場を視察し、記者会見した。八郷社長は「地震直後は、半年以上、生産は難しいかなと思った。社員は、稼働させることが熊本の元気になると、オールホンダで頑張った。また、地元の方々のご協力とご支援でこのように復興でき、心から感謝している」と述べた。
そのうえで、八郷社長は「当社では日本で唯一、二輪を作っている工場であり、これからもここ大津に密着した企業としてしっかりやっていきたい」と表明した。