中国汽車工業協会は6月13日、中国における5月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、209万1700台。前年同月比は9.8%増と、3か月連続で前年実績を上回った。
中国政府は2015年9月下旬から、排気量1.6リットル以下の小型車に対する自動車取得税の減税を開始。この効果で、新車需要が盛り返している。
日系メーカー大手3社の5月実績では、日産自動車が10万6100台を販売。前年同月比は3.4%増と、3か月連続で前年実績を上回った。中国政府の減税策を受けて、乗用車では、排気量は1.6リットル以下の『シルフィ』が、引き続き好調だった。
トヨタは10万2900台を販売し、前年同月比は12%増と、5か月連続の前年実績超え。これは、減税対象となる排気量1.6リットル以下の『カローラ』を中心に、『レビン』や『ヴィオス』の好調な販売が続いているため。
ホンダは9万9456台を売り上げ、前年同月比は23.9%増と、3か月連続で前年実績を上回った。『シビック』は新型投入により、95.6%増の5822台と大きく増加。2014年秋に投入された『ヴェゼル』は、31.8%増の1万3411台と、好調が持続する。
中国の2015年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比4.7%増の2459万7600台と過去最高。3年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り7年連続で世界一となっている。