【新聞ウォッチ】米グーグルの自動運転車「過失」事故、公道でバスと接触

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グーグルの自動運転テスト車、レクサスRX450h(参考画像)
  • グーグルの自動運転テスト車、レクサスRX450h(参考画像)

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年3月2日付

●認知症事故家族責任なし、最高裁初の基準、JR逆転敗訴(読売・1面)

●高速距離統一料金を発表来月適用、圏央道西側1キロ7円安く(読売・8面)

●急病を路肩に自動停車、カメラで姿勢検知、トヨタ系、2020年にも実用化(読売・8面)

●自動運転車、「過失」で事故、米グーグルが初めて認める(朝日・9面)

●国内新車販売14カ月連続減、2月(毎日・7面)

●沖縄石油最大手が撤退、ガソリン高騰懸念、政府、税減免を継続(産経・1面)

●ドローン宅配事業化検討、楽天・ヤマト千葉で実験(日経・1面)

●ジュネーブ自動車ショー開幕、新興国減速,SUVで稼ぐ(日経・7面)

●トヨタ、ヤンマーとボート開発、新複合素材で提携(日経・11面)

ひとくちコメント

米国のグーグルが開発している自動運転車が、カリフォルニア州の公道で試験走行中にバスと接触事故を起こしていたことが分かった。

カリフォルニア州車両管理局の開示資料で明らかになったもので、今後、自動運転の安全性を巡る議論に影響を与えそうだ。

3月1日の一部の夕刊に続き、きょうの朝日、毎日などにも「自動運転車『過失』で事故」などと大きく報じている。

それによると、バスとの接触事故は2月14日、グーグルの本社の近くの公道で交差点を右折するときに、トヨタ自動車の「レクサス」を改造したグーグルの自動運転車が、路肩に置かれた砂袋を検知しよけようと左に進んだところ、後方から走ってきた路線バスの側面に接触したという。

グーグル車には、万一の場合に備えてドライバーが乗っていたが、バスが近づくのを見ていたものの減速するか停止すると思い込みブレーキ操作を行わなかったそうだ。

今回の事故についてグーグルは「一定の過失があった」ことを認める一方、事故を検証し、自動運転技術の改良に努める方針という。

自動運転車の実用化に向けた開発競争は激しさを増している。各社の戦略には温度差があるが、レベル4の完全自動走行までには課題も多く、かなりの年月がかかりそうだ。

《福田俊之》

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