国産カーオーディオブランドで唯一ブースを出展していたクラリオンから、注目の新製品が発表された。その名は『Full Digital Sound』。信号の読み取りから、スピーカーの駆動までを、すべてデジタル信号のまま行うという画期的なシステムである。システム構成は、フルデジタルサウンドプロセッサー、コマンダー、トゥイーター、ミッドウーファー、サブウーファー。興味深いのはスピーカーの構造。トゥイーターではボイスコイルが2層、ミッドウーファーとサブウーファーではボイスコイルが6層となっている点。必要に応じてボイスコイルの動く個数が変わるので、効率的にスピーカーを駆動できる。 2台のデモカーがあり、そのうちの1台を試聴したが、雑味がなくソリッドなHi-Fiサウンドを聴くことができた。最後までデジタルのまま信号が伝送されるので、ノイズに強く、解像度が至って高い。発売予定時期は4月。カーオーディオ界を変える存在となるのか、今後に大注目だ。