【CES16】JVCケンウッドとガーミン社が協業10周年、 純正・用品分野の拡大へ

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協業10周年を記念した盾を前にJVCケンウッド会長の河原春郎氏(左)と、ガーミン社CEO クリフ・ペンブル氏
  • 協業10周年を記念した盾を前にJVCケンウッド会長の河原春郎氏(左)と、ガーミン社CEO クリフ・ペンブル氏
  • Apple CarPlayやAndroid Autoに対応した2016年モデル「DNX893S」。 協業10周年を記念モデルともなった
  • JVCケンウッドとガーミン社の協業10周年の記念ロゴ
  • JVCケンウッドのブースでは、10年にわたって培われた協業の歴史が展示された

JVCケンウッドは米ガーミン社との間で協業開始10周年を迎え、「CES2016」ノースホール内の同社ブース内において記念展示を実施した。1月7日のプレスカンファレンスではガーミン社CEOであるクリフ・ペンブル氏を迎え、記念盾の贈呈式も行われた。

JVCケンウッドとガーミン社との関係は、2006年にケンウッドブランドの車載用AVシステム(TV / DVD / CDレシーバー)にガーミン社のナビユニットをハイダウェイ接続したモデルを欧米市場へ投入したことからスタートした。その後、07年には車載AVシステム内にガーミン社のナビエンジンを組み込み、販売エリアをアジアや中東、オセアニアにまで拡大。08年になるとガーミン社との間で独占販売協定を結ぶなど、両車の関係は一層強固なものとなった。

両社の協業は、JVCケンウッドが持つマルチメディア技術や操作性、車載用機器としての信頼性の高さ、そしてガーミン社が持つ高度なGPSテクノロジーや地図データ編集ノウハウ、高い信頼性がシナジー効果へとつながった。その成果は世界市場で着実に上がり、なかでも北米市場に限れば長きにわたって50%以上のシェアを獲得するまでに至った。

JVCケンウッドが2016年モデルとして発表した「DNX893S」では、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。製品としての競争力は一層高められている。なかでもガーミン社のナビエンジンは多言語対応と高い信頼性を持っており、これが世界戦略を目指す自動車メーカーから高い信頼性を獲得する要因となっている。同社はこの技術を開発中のデジタルコックピットを組み合わせ、今後、自動車メーカー向けの純正・用品事業への拡大を進めていく考えだ。

この日のプレスカンファレンスではJVCケンウッドの会長を務める河原春郎氏が挨拶に立ち、その10年を振り返った。その後、同社が用意した記念の盾は、来場したガーミン社CEOであるクリフ・ペンブル氏に手渡された。

以下はガーミン社CEO クリフ・ペンブル氏のコメント(発表:JVCケンウッド)
「JVCケンウッドとの長きにわたる業務提携によって、両社がカーインフォテインメントの領域で確固たる成功への道を歩み続けることができたことを喜ばしく思います。両社の技術が統合された製品は、魅力的な特長を備え、グローバル市場をカバーしています。ガーミン社とJVCケンウッドは、今後も絶え間ない革新を遂げることで、特に北米の市販ヘッドユニットの分野においてマーケットシェアトップの座を守り続けるとともに、世界展開を拡大していきます」

《会田肇》

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