今後、ゲームの在り方自体を新しい方向に進化させるような体感型シミュレーターが登場しました。それは、ソニー・コンピュータエンタテインメントが東京モーターショーに出展した『グランツーリスモ6』の体感型シミュレーター「ACSIM-S07F」です。この体感型シミュレーターはプロトタイプであるため、今後のリリースについては未定とのこと。現場担当者によると、「リリースを考えるのではなく、体験を進化させていくためにどういったことができるのかを考え、新しいチャレンジをしていきたい」とのことです。◆現実とゲームを融和させる新しいチャレンジ新しいチャレンジをしていく上で、今後は「現実とゲームが融和されていく」と担当者は言います。「グラフィックが現実に近づいていくのは当然」とした上で、それ以上の体験をユーザーに提供していきたいとのことです。その取り掛かりが、今回出展されている『グランツーリスモ6』の体感型シミュレーターです。以前の記事で紹介したように、このシミュレーターの挙動は実物そのもの。このシミュレーターの筐体は、プロレーサーも使用しているものだそうです。プロレーサーは視覚だけではなく、身体全体から感じる情報によってレーシングカーを操作するため、直進加速時の細かな揺れやコーナリング時の横Gなど、あらゆる挙動がリアルに再現されています。また、運転操作音もリアルに再現されており、今回用意されている3つのモニターそれぞれからは、異なった運転操作音が出力されています。また、一人称視点での操作がメインでありながらも、今回のグランツーリスモのシミュレーターでは、三人称視点での操作も可能となっており、一人称視点の操作音とは異なっています。三人称視点の画面体感型シミュレーター以外にも新しいチャレンジを行っていくとのことで、興味深い構想を聞くことができました。それは、「年に一度開催のFIA(国際自動車連盟)セレモニーで、オンラインプレイ優勝者を、実際のレーサーと一緒に表彰する」というもの。これも現実とゲームを融和させるひとつの考えのようで、次作となる『グランツーリスモSPORT』で予定がされています。ゲームを現実に近づけるというのではなく、現実とゲームがひとつになるという好例ではないでしょうか。◆走りを感じる屋外ブースと壁一面のレースカー写真この体感型シミュレーターのブースは屋外に設置されています。レースを体感するという意味において、絶好のロケーションです。ブース内の壁一面には、グランツーリスモに登場するレーシングカーの写真が壁一面に展示されています。各レーシングカーの写真には詳細な説明が添えられており、体感型シミュレーターの試乗を終えたあとに閲覧をするという楽しみもありそうです。また、ブース内では、朝10時から2時間置きに、シリーズ最新作『グランツーリスモSPORT』のティザー映像が流れています。体感型シミュレーターの試乗を待つ間に、気持ちがどんどん高ぶってくるブース設計となっています。中央ゲートをくぐってすぐ右手にブースが東京モーターショーは11月8日(日)まで東京ビッグサイトで開催されています。プロトタイプの体感型シミュレーターを体験できる貴重なチャンスですので、ぜひ足を運んでみましょう。
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