インド自動車工業会は10月9日、インド国内の9月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、29万5012台。前年同月比は5%増と、3か月連続で前年実績を上回った。
8月実績をメーカー別で見ると、インド市場で3割を超えるトップシェアを握るスズキのインド子会社、マルチスズキが9月、インド国内で10万6083台を販売。前年同月比は6.8%増と、17か月連続で増加した。
車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『セレリオ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、合計で8万7916台を販売。前年同月比は7.9%増と、6か月連続で増加。SUVやMPVなどのユーティリティビークルセグメントでは、小型MPVの『エルティガ』や新発売の『Sクロス』を含めて、9月はセグメント合計で6331台を販売。前年同月比は5.9%増と、5か月連続で増加する。
また、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が発表した9月のインド新車販売台数は、1万2653台(輸出を含む)。前年同月比は10%減と、2か月ぶりに前年実績を下回った。9月実績の1万2653台の内訳は、インド国内販売分が1万1401台で、前年同月比は9.1%減と、2か月連続のマイナス。販売の主力は、引き続き『エティオス』。
ホンダのインドにおける四輪車生産販売会社、ホンダカーズインディアリミテッドが公表した9月のインド新車販売台数は、1万8509台(輸出を除く)。前年同月比は23%増と、2か月ぶりの前年超え。コンパクトカーの『アメイズ』が6577台で、『シティ』を抜いて最量販車に。シティが5702台で続く。新型を投入した『フィット』は4762台。新型『モビリオ』は643台を売り上げている。