メルセデス・ベンツ日本は10月10日、全面改良した『Vクラス』の受注を開始した。価格は535万~730万円で、発売は2016年1月を予定している。
パワートレインを2.2リットル直列4気筒ディーゼルエンジンに刷新したのを始め、全長5380mm(標準車4905mm)、ホイールベース3430mm(同3200mm)、荷室容量1410~5500リットル(720~4500リットル)のエクストラロングを新設定した。
国内の高級ミニバン市場はトヨタ自動車の『アルファード/ヴェルファイア』の独壇場となっているが、メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は「乗り心地は断然、新型Vクラスの方が上と思っている」と自信をみせる。
というのも「先代で劣っていたところをかなりブラッシュアップするとともに、ディーゼルという燃費をとても意識したエンジンを導入したので、パッケージングとしてすごく期待できるものになった」からだ。
具体的には「先代は質感が乗用車というよりも商用車テイストがきつかったが、今回は完全に乗用車テイストになっているので、座った瞬間に前のものとは違うと実感して頂ける。シート下のプラスチック部品からレール、マット、ちょっとした取っ手に至るまで、完全に乗用車ライクになっているほか、今回はアンビエントライトも採用している。かなりラグジュアリー感を醸成するような仕様になっている」と説明。
さらに「レーダーセーフティパッケージを始めとする様々な安全装備を設定しているし、また大きいクルマでは駐車が心配と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、 “360度カメラシステム”に加えて、縦列駐車や車庫入れがボタン操作で支援してくれる“アクティブパーキングアシスト”を標準装備するなど、すべての面において、ブラッシュアップした。是非ミニバンオーナーの方々に食わず嫌いにならずに見て頂きたい」と述べた。