ダイハツ工業が9月9日に発売した新型軽自動車『キャスト』。同社の『ムーヴ』をベースに作られており、エンジン、トランスミッションなど、 共有している部品も多い。「ムーヴとの違いは走りです」というのは、ダイハツ工業開発部駆動開発室の岡部裕行副主任。「(CVTのコントロール)ユニットはムーヴと同じですが、制御面で違いを出しています」軽自動車のトランスミッション制御について、今まで他のモデルでは燃費向上だけに注力してきたという岡部氏。「今まで消費者が軽自動車に求めるものは何よりも燃費性能でした。しかし、最新の調査では、軽でもしっかりとした走りのクルマを希望するお客さんが多いことがわかりました」と、消費者の軽に対するニーズが変わって来たと明かす。『ミライース』や『ウェイク』のCVT制御も担当したという岡部氏。「走り」に重点を置いた制御をするのは今回が初めてという。「制御を工夫したことで、アクセルを踏んだ分だけ走りにダイレクトに伝わるようになっています」キャストには「スタイル」と「アクティバ」という2つのバリエーションに、NA(Natural Aspiration: 自然吸気)車とターボ車を設定。それぞれCVT制御にも違いがあると話す。「例えば、NAのエンジンで一番駆動力が出るのは5200回転ぐらいなのに対し、ターボ車の場合は3200回転ぐらいになります。ターボ車の方がもちろんパワーはありますが、制御を工夫することで、ターボが付いていなくてもしっかり走るクルマになりました」と、その制御の出来には満足な様子。また、NA車と比べると、ターボ車の方が変更点は少ないという。ムーヴと多くの箇所を共有するということで、開発期間が短く抑えられたキャスト。「CVT制御にかけられた時間は、NAとターボ合わせて2~3か月ほどだったでしょうか。すごく厳しかったですね」と、その過酷さを語る。「時間がなかったので、外での実走の時間を削り、机上での開発に多く時間を使いました」と、その苦労を明かす。「それでも実際に走った際にはしっかり計算通りでしたので、まったく問題はありませんでした」と、その成果に自信を見せた。
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