世界を揺るがす大問題に発展したフォルクスワーゲングループによる排出ガス試験を巡る不正。同グループ傘下の高級車、アウディが顧客への対応策に乗り出した。
今回の問題では、「EA189」型と呼ばれるターボディーゼルエンジンに、違法なソフトウェアが搭載されていた。しかし、顧客の一部からは、自分の所有する車が違法ソフトウェア搭載車に該当するのかどうか、分かりづらいと、不安視する声が出ていた。
10月2日、アウディはこの問題への対応策を発表。現時点ではドイツ国内の顧客に限られるが、公式サイトに所有するアウディ車の車台番号を入力すれば、違法ソフト搭載車かどうか、すぐに判別できる。
9月28日のアウディの発表では、違法なソフトウェアが搭載されていたアウディ車は、全世界でおよそ210万台。『A1』、『A3』、『A4』、『A5』、『A6』、『Q3』、『Q5』、『TT』の合計8車種が該当する。
アウディは、「この機能を順次、全世界のアウディ公式サイトに拡大していく」とコメントしている。