トヨタ自動車は、『ランドクルーザー(200系)』をマイナーチェンジし、8月17日より販売を開始した。グレードは、装備などの違いにより4種類を設定するが、エンジンは4.6リットルV8ガソリンエンジンの一本のみとなる。
6月には『ランドクルーザープラド』が一部改良され、ランクルファミリーでは8年ぶりとなるディーゼルエンジンが復活し大きな話題となった。新型にディーゼルエンジンを搭載するという選択肢はなかったのだろうか。
ランドクルーザーのチーフエンジニアを務める製品企画本部の小鑓貞嘉氏は、ディーゼルの要望が高いとは認識しているものの次のように話す。
「車格や重量を含めこのクルマはV8のサイズでいかないと価値が生まれないので、プラドの4気筒を搭載するということはない。セグメントやヒエラルキーを持ってクルマを作っていかなければと考えていて、車格というのを非常に大事にしている」(小鑓貞嘉氏)。
新型に搭載されるエンジンは、前モデルに引き続き「1UR-FE」型。エンジン単体で約8年の実績があり、信頼性を考えての選択だと小鑓氏は話す。
「環境性能は大事なことなので、将来に向けては(ダウンサイジングエンジンなども)検討したいが、今のモデルに関しては信頼のあるパワートレイン系で提供していく。信頼というのは長く作って築いていくもの。コロコロ変えていくものではない」(小鑓氏)。