富士重工業(スバル)が7月31日に発表した2016年3月期の第1四半期(4-6月期)連結決算は、主力の米国販売の好調や対ドルでの円安効果で営業利益は前年同期比71%増の1342億円と大幅増益になった。
前年に続いて同期での最高を更新するとともに、全ての四半期でも最高だった。第1四半期の世界販売は31%増の22万5100台となった。09年から過去最高の販売を持続している米国は25%増の14万台と好調に推移した。
全体需要が落ち込んだ日本も3%増の2万8000台と健闘している。為替変動の影響は営業損益段階で500億円の増益要因となった。純利益は61%増の842億円だった。これも全ての四半期で最高となった。
通期予想は営業利益で5030億円(前期比19%増)などとしている期初時点の数値を据え置いた。前提レートも同様に1ドル118円を維持。会見した高橋充専務執行役員は「為替の前提維持はやや保守的かもしれないが、それ以外の販売などは期初想定にオンザラインでビジネスが進んでいる」と述べた。