スズキは6月30日に鈴木俊宏副社長が社長に昇格するトップ人事とともに、2015年度から19年度まで5か年の新たな中期経営計画を発表した。
最終の19年度には連結売上高を14年度実績比で23%増となる3兆7000億円、売上高営業利益率を同6.0%から7%以上とする方針だ。また、ROE(株主資本利益率)については14年度の6.9%を8~10%に引き上げる計画とした。
株主還元である配当性向については14年度実績並みの15%以上を目指していく。さらにグローバルの4輪車販売については、14年度比18%増の340万台の計画を打ち出した。
同日、社長に就任した鈴木氏は新中計は自らが中心となって策定したと明らかにするとともに、「グループ全体がチームスズキとして一体で取り組みたい」と強調した。そのうえで、スズキは2020年に創業100周年を迎えることから、新中計を「お客様の立場で価値ある製品をつくるという原点に立ち戻り、次の100年に向かっての土台づくりにしたい」と語った。