ハーレーのディーラーが続々リニューアル中…H-Dストアデザインプロジェクト

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H-D三鷹
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  • ハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)の代表取締役社長スチュワート・ファレル氏
  • 写真右は「ハーレーダビッドソン三鷹」を運営するモト・ギャルソン代表取締役社長の大坪政俊氏。写真左は店長の八木禅氏。HDJ代表取締役社長スチュワート・ファレル氏とともに。
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ハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)の代表取締役社長スチュワート・ファレル氏は、全国にある正規販売店の店舗設備を更新し、ショールームやサービス工場等のキャパシティ拡大を進める「ストアデザインプロジェクト」を展開していることを6月12日、都内本社にて発表した。

新たなストアデザインの主な目的は「ユーザーの想像を遥かに超える体験を実現可能とする施設の実現」「今後高まる需要を十分に満たすショールームやサービス工場の環境整備」「既存のユーザーに加え、若年層や他ブランドのライダー、これまでバイクに乗っていなかった新しい顧客層への間口の拡大」といった3点。

ブランドとの大事な接点としてのディーラーを、改めて見直そうというプロジェクトだ。

新ストアデザインでは、単なる二輪車ディーラーとは一線を画す店舗コンセプトが掲げられ、「ライフスタイルを提供する店舗」「ユーザーの体験と交流の場」を目指す。

全てのディーラーが「Harley-Davidson」を体現しつつ、それぞれの歴史や個性を発揮するデザインとし、ディーラーオーナーとHDJとの綿密なディスカッションによりデザインが決定していく。

123店舗ある正規販売店のうち、すでに50店舗がストアデザインプロジェクトを果たし、ユーザーからの評判も上々だという。

同社のリサーチによると、利用者から次のような声が聞けたという。

「いつもの平凡な通勤道中にオシャレなお店ができた」「あのオートバイ屋が?」「気づいたら着飾ったマネキンに自分を重ね、シャツを買ってた」「パパの誕生日に贈り物を買うなら絶対にここって決めてた。最高にクールな店だから」「上司がバイク好きだから来てみた。私もバイクが欲しくなった」「この店の客だということを誇りに思う」

また経営サイドからも好感触があった。

「この店にふさわしい装いでいなければ。よし、新しいユニフォームを作ろう」H-D亀戸 野間社長。「息子が店を継ぎたいと言ってきた。世界のハーレーがくれた一番のプレゼントだった」H-D塚原 塚原社長。「店内のコミュニケーションがよくなった。スタッフ全員のモチベーションが上がり、
店の雰囲気が明るくなった」H-D佐賀 柳原さん。

2011年から進めた「ストアデザインプロジェクト」だが、その導入効果は数字にも顕著だ。

来店客数伸び率:114%(全国平均88%)、新車販売伸び率120%(全国平均101%)、新車販売1台あたりのアパレル販売額のSD実施店と未実施店との差異+23%。

「ハーレーダビッドソン東村山」と「ハーレーダビッドソン調布」を統合し、今年2月に新たな店舗としてリニューアルオープンした「ハーレーダビッドソン三鷹」を運営するモト・ギャルソン代表取締役社長の大坪政俊氏は「売り上げを新車や中古車だけに頼らず、修理やパーツ、アパレルも大きく期待できるようになっています」という。

店長の八木禅氏も「既存のユーザーにも喜んでもらっていますし、新しいお客さんも増えました」と、リニューアルの効果を実感している。

HDJのフィールドオペレーションズディレクターの平田寿樹氏によれば、今年はストアデザインプロジェクトの実施をさらに加速させ、前年比2倍程度の店舗でリニューアルしていく予定だ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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