【マツダ CX-3 試乗】まるでスペシャルティカー、ディーゼルは「申し分なし」…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ CX-3 XD Touring L Package
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日常の中の非日常。最近ときおり耳にする表現だが『CX-3』こそ、まさにそんな面持ちになれるクルマだ。スーパーの駐車場に停め、ふと振り返って眺めると「まるでスペシャルティカーのようだ」とさえ思わせてくれる。

屋根の下では仄かなシルバー、屋外ではクールな白と表情を変えるボディ色が、静かにスタイルを際立たす。流行りの切削ホイールは個人的な好みからは外れるが、1765mmと『デミオ』より全幅が恵まれている分、スタンスもいい。

デミオより全高は50mm高く、室内高は同数値。だが窓から下、ドアの天地方向の厚みがあるせいか、包まれ感があり、デミオよりむしろ低い位置に座っているのでは?といった感覚のクーペのような前席空間も独特。レポーターの体格では、約20ノッチある運転席高さ調節のちょうど中間あたりで具合がよかった。後席は底づきしないシートクッションが魅力で、頭上スペースも巧みに稼ぎ出している。

走りは高速直進安定性がいい。山道もジワリと確かなロールを作りながら駆け抜ける。総じてある程度スピードが乗った状態で印象がよく、低速では主にパワステの応答や設定、タイヤとのバランス(18インチという大径タイヤの大きさ、重さも)やトレッド面の感触が少し気になる。これらがさらに磨き込まれれば、全体としての印象がよりよくなりそうだ。

1.5リットルディーゼルターボは、切れ味のいい6速ATとの組み合わせで申し分なしの動力性能。“消音メカ”のおかげか振動、騒音の小ささは圧倒的で、車外でもかなり静か。そして今回は、市街地、高速、箱根ターンパイク往復など、230kmほどの走行で19.3km/リットルの燃費を確認できた。もちろんまだ伸び代はありそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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