叡山電鉄は6月1日から、今年で3回目になる「悠久の風~南部風鈴によせて~」と題したキャンペーンを始めた。観光案内サロン「風の駅『旅の情報ステーション京都』」との共催。9月30日まで実施する。
叡山電鉄鞍馬線の鞍馬駅(京都市左京区)からケーブルカーでアクセスできる鞍馬寺は、幼少期の源義経(牛若丸)が預けられた寺として知られ、後に義経は奥州平泉(現在の岩手県平泉町)に渡った。叡山電鉄はこの史実にちなみ、岩手県の名産である南部鉄器の風鈴を鞍馬駅につり下げた。2014年は約100個つり下げたが、今年は叡山電鉄の開業90周年にちなみ、90個追加して約190個にしたという。
キャンペーンにあわせ、うちわ型の1日フリー切符「『悠久の風』きっぷ」(大人1000円)と、叡山電鉄オリジナル短冊仕様の南部風鈴2種類(各1200円)も販売する。叡山電鉄がうちわ型の乗車券を発売するのは初めてで、発売当日に限り叡山電鉄全線を自由に乗り降りできる。南部風鈴は2014年に続く販売で、売上げの一部を東日本大震災で被災した三陸鉄道に寄付する。
また、車内に南部風鈴22個をつるした「悠久の風」号を、6月25日から8月28日まで運行。車両は800系電車1編成(815+816号)で、「第2回悠久の風フォトコンテスト」の入賞作品も車内に展示する。