【新聞ウォッチ】純利益2兆円超のトヨタ自動車、株主配当総額もケタ外れの6313億円

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年5月26日付

●震災緊急道路指定進まず、沿道耐震診断義務化7都道府県、国交省まとめ(読売・1面)

●EPA車関税守らず、日本政府、是正要求へ、インドネシア(読売・1面)

●ヤマダ都市型に注力、46店閉鎖、郊外の出店見直し(読売・11面)

●世界の家電中国に熱視線、欧米自動車大手も参加、見本市「CESアジア」初開催 (朝日・9面)

●GMに合併打診、フィアット、拒否される、米紙報道(毎日・7面)

●スカイ会長に佐山氏就任へ、支援中のインテグラル代表(産経・10面)

●ヤナセ創業100周年で記念式典、輸入車普及けん引、井出社長「今後も持続成長」(日経・12面)

●配当総額もトヨタ独走、純利益2兆円超、半分近くを株主還元(日経・15面)

ひとくちコメント

企業が稼いだ利益を株主にも還元する配当金。上場企業の2015年3月期の決算発表がほぼ終了したことで、2014年度の配当金総額の上位20社のランキング表をきょうの日経が「投資情報」の欄に掲載している。

それによると、配当総額のトップは、連結純利益で日本企業で初めて2兆円を突破したトヨタ自動車で前年度に比べて20.7%増の6313億円。2位NTTドコモの2548億円の約2.5倍にもなり、ケタ外れの配当総額だ。トヨタでは配当に自社株買いを合わせると約1兆円となり、稼ぎの半分近くを株主に還元した計算になる。

トヨタ以外の自動車関連メーカーでは、リコール問題などで新車販売が不振のホンダが1586億円で8位にランクイン。前年度よりも純利益が9%も減ったにもかかわらず、配当は7.3%も増加している。また、日産自動車は10%増の1383億円で11位。 デンソーが4.9%増の877億円で15位、ブリヂストンが75.5%増の783億円で16位となっている。

日経では、2014年度の決算を様々な指標で分析。きょうの「配当総額」を皮切りに史上最強の力を付けた“ニッポン株式会社”の素顔に迫るそうだが、独走するトヨタが他社にトップの座をゆずるのはどんな指標なのかも興味深い。

《福田俊之》

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