富士重工業(スバル)は5月8日、2015年3月期決算と今期(16年3月期)予想を発表した。今期の連結営業利益は主力の北米販売の伸びなどにより前期比19%増の5030億円と4期連続の最高を見込んでいる。
今期の世界販売は18%増の92万8000台と4期続けての過去最高を計画しており、北米は30%増の60万台と大幅な伸びを図る。営業損益段階では売上構成差などで306億円の増益効果を見込む。純利益は29%増の3370億円の予想で、これも4期連続で最高を更新する。為替は1ドル118円を前提とし、827億円の増益効果が出る。
吉永泰之社長は記者会見で「営業利益は為替の効果を前期実績に丸々乗せて5030億円の計画とした。これを目指してみんなで努力したい」と語った。15年3月期は営業利益が29.6%増の4230億円、純利益が26.7%増の2618億円となり、いずれも3期続けて最高を更新した。