JR東日本、新潟の国鉄色485系が5月引退…ラストランは団臨

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国鉄時代の塗装を復刻した485系T18編成のイメージ。5月30日に最後の運行を行う。
  • 国鉄時代の塗装を復刻した485系T18編成のイメージ。5月30日に最後の運行を行う。
  • 新潟車両センターの485系は特急『いなほ』『北越』などで運用されてきたが、老朽化に伴うE653系への置換えや北陸新幹線開業による運用範囲の縮小で、定期列車での運用は現在、新潟~糸魚川間の快速列車のみとなっている。写真は新潟駅で発車を待つE653系1000番台の『いなほ』。

JR東日本新潟支社は5月23・30日の計2日間、新潟車両センターに配置されている国鉄色の485系特急形電車6両編成1本(T18編成)を使用し、団体臨時列車『485系国鉄色周遊号』『ありがとう485系国鉄色号』を運行する。

T18編成は2000年夏に盛岡支社から転入した際、アイボリーをベースにした「新潟色」に塗り替えられたが、2008年には国鉄時代の塗装に戻された。特急『いなほ』『北越』や快速『くびき野』、臨時快速『ムーンライトえちご』などで運用されてきたが、E653系電車の導入などにより、今年3月14日のダイヤ改正で定期列車での運用を終了。5月に団体臨時列車として最後の運行を行うことになった。

団体臨時列車は「今まで485系が運行した思い出の路線を周遊」(新潟支社)するものとし、5月23日は『485系国鉄色周遊号』と題して新潟~越後湯沢間で運行。往路と復路で運行経路が異なり、往路は信越本線~北越急行ほくほく線~上越線、復路は上越線~信越本線~羽越本線~白新線を走行する。

時刻は新潟10時21分発~長岡11時39分発~犀潟12時26分着・12時40分発~十日町13時32分発~越後湯沢13時58分着・14時12分発~長岡15時03分発~新津15時39分発~新発田16時28分着・16時50分発~新潟17時40分着。犀潟・越後湯沢・新発田3駅では、ヘッドマークの表示を切り替えるイベントが行われる。

T18編成最後の運行となる5月30日は『ありがとう485系国鉄色号』と題し、白新線・羽越本線の新潟~酒田間を往復する。時刻は往路が新潟9時30分発~新発田9時56分発~村上10時28分発~酒田11時54分着、復路が酒田14時18分発~村上16時17分発~新発田17時00分発~新潟17時40分着。

両日ともJR東日本の旅行商品「びゅう」のツアー列車として運行される。旅行代金は大人1万円・子供6500円から。インターネット上での抽選予約販売を行う予定で、詳細は新潟支社のウェブサイトで案内される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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