【新聞ウォッチ】独旅客機墜落事故、仏当局「副操縦士が故意に降下」との見解

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ジャーマンウィングス(参考画像)
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  • フランス南東部のアルプス山中で、独LCCジャーマンウィングスの旅客機が墜落した(参考画像)
  • フランス南東部のアルプス山中で、独LCCジャーマンウィングスの旅客機が墜落した(参考画像)

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年3月27日付

●独機墜落、副操縦士故意に降下、仏検察が見解(読売・1面)

●車開発カギは「共通化」部品、構造、基本設計まで、トヨタが新手法(読売・9面)

●パナ、戦略投資1兆円、自動車関連などてこ入れ(朝日・8面)

●考えるクルマ、自動車産業IT界の「金脈」(朝日・8面)

●スカイマーク、日本交通と提携へ(毎日・6面)

●日本勢、アジアの稼ぎ陰り、自動車軒並み苦戦(日経・9面)

●JX、3200億円の最終赤字、チリ銅山など特損1000億円、今期(日経・13面)

●中国で自動変速機増産 アイシンAW 天津工場の能力(日経・13面)

ひとくちコメント

何ともショッキングなボイスレコーダーの解析結果である。フランス南東部のアルプス山中で墜落したドイツの格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機事故で、フランスの検察当局が「副操縦士が意図的に旅客機を降下させ、墜落させようとしたとみられる」という見解を明らかにした。

きょうの日経を除く各紙が1面トップで「副操縦士、意図的に墜落」などと、大きく報じている。それによると、当初、機長と副操縦士は普通に会話をしていたが、デュッセルドルフへの着陸に向けた準備を始め、機長がいったんコックピットを出たあと事態が一変。副操縦士は自動操縦モードだったにもかかわらず、機体の高度を下げるボタンを押し、戻ってきた機長がドアを開けるよう求めても拒否したという。

一方、副操縦士が独りで閉じこもった操縦室の扉は、外から開けることができなかったという。毎日などは、「米同時多発テロを教訓に導入された安全対策が裏目に出た格好だ」とも伝えている。

機体を降下させたのはドイツ国籍の28歳の副操縦士で、フランスの検察当局は「テロリストとしてリストアップされていない」「墜落をテロとみなす根拠はない」などと述べたそうだ。また、「副操縦士が自殺を試みたということか」との質問には、言葉を選びながら「自殺は1人でするものだ。自殺とは言えない」とだけ答えたという。

日本人2人も搭乗していたとみられる今回の墜落事故は、まさかの展開となったが、相変わらず不可解な点も多く、動機の解明を待ちたい。

《福田俊之》

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