翌9日から2日間開催される今季第1回公式合同テストを前に、まず“第0日”というかたちの今季初合同テストセッションが朝8時20分から1時間実施された。トヨタ勢11台、ホンダ勢8台の全19台が出走したが、LENOVO TEAM IMPUL(エンジンはトヨタ)のカーナンバー19に関しては、左手を負傷中のJ-P.デ.オリベイラに代わって、同チームのSUPER GTドライバーである安田裕信がステアリングを握った。
天候は晴れながら、路面はウエット状態で、セッション中にドライ路面用タイヤを履いたマシンはなかった模様(タイヤは全車ブリヂストン)。ただ、終了後に引き続き行なわれたサーキットサファリ(ファンを乗せたバスがSFマシンとコース内を混走するイベント)では、ドライタイヤを投入するマシンも見られるようになり、ここで中嶋一貴(#1 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)が1分40秒932という通常のドライでの予選時から3~4秒落ち水準のトップタイムをマークしている。
F1からの転身となる“注目新人”小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)もこの日が今季SF初陣。昨年12月のSF岡山テスト出走時に初コンビ経験済みの山田健二エンジニアらと、順調にメニューを進めている雰囲気だった。
続いて11時台には「スーパーフォーミュラ オープニングラップ」と銘打たれた7周ほどのデモレース、いわば“第0戦”も実施された。新人のウィリアム・ブラー(#4 KONDO RACING/トヨタ)を除く18台が参加したこのレースでは、割り振られた1~4番グリッドからスタートした4人、一貴、可夢偉、野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)、小暮卓史(#34 DRAGO CORSE/ホンダ)が一団となって順位を頻繁に入れ替えつつのトップバトルを披露している。