日産自動車がジュネーブモーターショー15で初公開した『スウェイ』(Sway)は、B/Cセグメントが主流の欧州市場において、小型ハッチバックモデルの新たな方向性を提案するデザインスタディだ。過去2年、日産が共通デザイン要素として打ち出している、Vモーショングリル、フローティングルーフ、ブーメラン型ヘッドランプがスウェイにも採用されている。ボディは全長4010×全幅1780×全高1380mm、ホイールベースは2570mmとBセグメントに属するサイズだ。同社の中村史郎CCOは、「新しいことを提案しようとしているのではなく、これまで継続してきたデザインテーマをこのサイズに上手く凝縮し、格好良く仕上げた」と話す。ボディカラーは青みがかったグレイ(「Bluish Dawn Grey」)にオレンジをポイントとして組み合わせた。内装も深いブルーとアイボリーを基調とする。これについては「ヨーロッパなので、大人っぽくおしゃれに仕上げたかった。コンパクトサイズなので、派手にしてしまうとおもちゃのような雰囲気になってしまう。日本ではポップなカラーを小型車に組み合わせることも多いが、ヨーロッパではシリアスな車でないと評価されない」とその理由を語った。日産は、デトロイトモーターショー13でコンセプトカー『レゾナンス』を初公開。翌年、ロサンゼルスモーターショー14でそのデザインを反映した新型『ムラーノ』を発表した。また、デトロイトモーターショー14で発表した『スポーツセダンコンセプト』はまもなく開幕するニューヨークモーターショー15で公開される、次期『マキシマ』の方向性を示唆している。中村氏は「市販モデルとの関係性は、それらと同じ」と言及。今後1~2年の間に、スウェイを基とした新型車の登場が期待される。
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